【ソウル18日聯合ニュース】政府は通貨の流動性を確保するため、米国、日本、中国に次いで欧州連合(EU)との通貨スワップ協定締結を試みていたが、東欧の金融危機が深刻化するなど欧州内の事情が悪化したことから、事実上ストップした。企画財政部が18日に明らかにした。
 当初、同部の尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)長官は先週英ロンドンで開かれた主要20カ国・地域(G20)財務相会合出席を機に、EU加盟国と韓国・EU通貨スワップ問題を話し合おうとしていた。しかし、欧州の状況がままならずこの問題を切り出すこともできなかったとされる。

 同部高官は、EUでは最近、東欧に対する救済支援の合意に失敗するなど域内で混乱が進んでおり、通貨スワップ問題を持ち出せる状況ではなかったと述べた。「EUとしては東欧問題が切迫しており、すでに米日中と900億ドル以上の通貨スワップ協定を結び外貨準備高も十分な韓国とは、通貨スワップ協定を結ぶ必要性を感じていない状況」と説明した。

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