OECDは6日、加盟国の経済、社会、環境など12部門113の指標を盛り込んだ統計資料2009年「OECDファクトブック」を発表した。社会分野統計は2006年、その他大部分は2007年の統計を土台に作成されている。
所得の不平等さを測るジニ係数は、韓国は0.31で、30カ国中17位だった。1位はデンマーク(0.23)、最下位はメキシコ(0.47)で、日本は0.32で20位。0~1で示されるこの係数は、数値が大きいほど所得不平等が深刻であることを指す。韓国の貧困率はメキシコ、トルコ、米国、日本、アイルランドに続き6位、貧困ギャップも36.03%で5位内に入った。
人口10万人当たりの自殺率は18.7人で、ハンガリー、日本に次いで3位だった。性別で見ると、女性が11.1人で1位、男性が28.1人でハンガリー、日本、フィンランドに次ぐ4位。
人口100万人当たりの自動車事故件数は、前年より5件減ったものの、平均(90件)を大きく上回る127件で、ポーランド、ギリシャ、米国に次いで4位となった。平均寿命は79.1歳で、平均(79.0)水準だった。
肥満や過体重人口は最低水準を示している。15歳人口の肥満率は3.5%で最も低く、過体重比率は27.0%で日本の次に低かった。
学力水準はアップグレードされていない。2006年国際学力評価の結果では、韓国の学生の学力水準は読みが平均556点で29カ国中1位、数学は547点で2位、科学は522点で5位となっている。
年平均の労働時間は1位を維持した。他国との格差も大きく、韓国が2007年に2316時間働いたのに対し、2位のハンガリーは1986時間、3位のチェコは1985時間、4位のポーランドは1976時間など。OECD平均は1768時間だった。
全労働者に対する非正規(時間制)労働者の割合は、2007年ベースで8.9%と、25位にとどまった。12か月以上の長期失業者の割合は0.6%で最も低かった。失業率も良好で、2007年は3.2%と、アイスランド(2.3%)とオランダ(3.2%)を除く最低水準に入った。
2007年の人口増加率は0.33%で、23位を記録した。合計特殊出産率は2007年の統計が集計されていない。2006年の統計では1.13と、2年連続で30カ国中最下位だった。高齢者人口比率は2005年ベースで9.1%と、加盟国中28位にとどまった。ただ、2050年にはこの比率は38.2%に跳ね上がり、日本(39.6%)に次ぐ2位になると予測された。
2007年の家計貯蓄率は、可処分所得に対し2.5%で前年より0.9ポイント下落、統計が出ている13カ国のうち10位だった。
国内総生産(GDP)に商品・サービス貿易が占める割合は45.2%で、前年より2.7ポイント上昇、平均(27.8%)を大きく上回った。サービス収支は前年より16億ドル多い206億ドルの赤字で、最下位から3番目。消費者物価指数は123.5と、平均(120.8)を上回った。このうち飲食料品の指数は131.4で、平均(121.7)を大きく上回り、6位に入った。
財政収支はGDP対比4.5%の黒字で4位、政府債務はGDP対比28.9%で平均(75%)を大きく下回った。加盟国中で6番目に低い数値だ。支出面では、社会的公共支出とと保険関連支出ともに小幅に増加し6.9%と6.4%となったが、依然として平均(20.5%と9.0%)を下回っている。
総租税収入はGDP対比28.7%で、前年より1.9ポイント上がったが、相対的には低い水準だ。労働者1人当たりの税負担は労働費用対比19.6%で、平均(37.7%)の半分ほどの水準、最下位のメキシコに続いた。
研究開発支出はGDP対比3.22%、コンピューター保有世帯は80.4%、インターネット活用世帯は94.1%で、いずれも最上位圏だった。
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