古家正亨さん=11日、大阪(聯合ニュース)
古家正亨さん=11日、大阪(聯合ニュース)
ラジオ・ディスクジョッキー(DJ)の古家正亨さん(35)は、日本の韓流関連イベントで今、最も忙しく活動する人物だ。
古家さんが担当する韓国ポップカルチャー関連番組は、テレビとラジオを合わせて8つ。北海道のラジオ局FM NORTHWAVE、大阪のFM COCOLO、関東のインターFMなどで放送している古家さんのラジオ番組は、韓流ファンには毎週欠かせない人気番組だ。4つの新聞・雑誌で、定期的に韓国関連の執筆活動も行っている。さらに、ことし第1四半期だけでも13組の韓流スターのイベントで司会を務めた。韓流ファンの間ではスター並みの人気だ。番組収録のため大阪を訪れた古家さんに、韓国大衆文化に対する最近の日本の雰囲気を聞いた。

東方神起 の最新ニュースまとめ

古家さんは、韓流ブームが終わりすでに3~4年経つが、現在は文化一ジャンルとして定着したと感じると話す。最近注目しているのは、ファンの年齢層だ。ブームとしての韓流は40代以上が中心だったとすれば、最近の韓国大衆文化は、10代や20代にも可能性を見せていると説明する。日本で爆発的な人気を獲得した<東方神起>や<SS501>などアイドルグループの活躍が、そうした雰囲気のシグナルだ。ただ、古家さんは今後の韓流について、スターの活躍よりインディーズ系ミュージシャンの日本進出に期待を寄せている。古家さん自身がレーベルを立ち上げ、韓国のインディーズ系の歌手を積極的に紹介しているのもそのためだ。

「日本での<東方神起>は『トウホウシンキ』、韓国の歌手ではなく日本の歌手だと思っている日本人が多い。インディーズ系に日本の若者にも好まれそうなミュージシャンが多いので、そういう人たちがもっと日本に紹介されたらと思います」。

1999年に韓国の大衆文化を紹介するラジオ番組を始めて以来、11年間DJとして活動している古家さんが語る韓国文化の魅力とは、“情”だ。“情がある”とは韓国語にも日本語にもある表現だが、韓国語の“情”は憎らしさまでひっくるめた、より広い意味のでの言葉だというのが、古家さんの説明だ。

しかし、韓流スターの日本イベントには、韓国文化の長所である“情”が足りないと指摘する。1万円を超える高額チケットにも批難の声を上げた。ファンミーティングなどのイベントは、ゲーム大会、手紙の朗読など似たりよったりだ。海外大物アーティストのライブ公演より高い金額を支払い会場を訪れるファンの気持ちを思えば「感謝の気持ちが足りないのではと感じることが多い」という。自らプライベート映像を撮影し披露したイ・ジョンジェや、1人芝居を見せたパク・シニャンのケースを“情のあるイベント”と紹介し、韓流を続けていくには、スター側が日本のファンに何を見せるのか、もっと悩むべきだと助言した。

古家さんは1990年代後半、カナダ留学中に出会った韓国人らの影響で韓国文化に関心を抱くようになった。何も知らないまま韓国に渡り、大衆文化にはまった。日本に帰国してからは、好きな韓国大衆文化を広めるため、大学在学中に始めたDJの仕事を活用した。日本の若者に韓国の本当の魅力を紹介していきたいと語る。

「今後の日韓関係は、10~20代の若い世代が作っていくものでしょう。音楽を通じ、韓国と日本の若者が良い関係を結べるようサポートしたいし、韓国が持つ本当の魅力が何かを伝えていきたい。さらには、日韓の間にどのような問題があり、どのように解決していくべきかも、両国の若者たちと話し合ってみたいです」。


Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0