前年同月比の鉱工業生産は、10月がマイナス1.9%、11月がマイナス13.8%、12月がマイナス18.7%、ことし1月がマイナス25.5%、2月がマイナス10.0%、3月がマイナス10.5%、4月がマイナス8.2%となっている。
一方、前月比では1.6%増え、5か月連続の増加を記録した。前月比増加率は、昨年12月のマイナス9.6%からことし1月は1.7%とプラスに転じ、2月は7.1%、3月が4.9%、4月が2.6%と推移した。
前月比増加率を業種別にみると、半導体・部品(7.0%)、映像音響通信(9.0%)、自動車(4.0%)は増加したが、金属加工(マイナス6.0%)、医療精密(マイナス7.4%)、電気装備(マイナス4.0%)は減少した。
前年同月比では、その他輸送装備(12.9%)、化学製品(5.1%)の増加率が高かった半面、自動車(マイナス22.85)、機械装備(マイナス21.7%)、第一次金属(マイナス19.3%)は減少幅が大きかった。
5月の生産者製品出荷は、前月比3.1%増加したが、前年同月比では8.7%減少した。生産者製品在庫は前月比2.0%、前年同月比13.4%、それぞれ減った。
消費財販売は、前月比5.1%の増加。前年同月比でも耐久財、非耐久財、準耐久財がいずれも好調だったことから、1.7%増えた。消費財販売が前年同月比で増加に転じたのは昨年9月以来、9か月ぶり。
設備投資は、運輸装備が増加したものの、半導体装備など機械類投資の減少で前年同月に比べ13.1%減少した。前月比では16.7%増え、昨年10月以来8か月ぶりに増加に転じた。
先行指標の機械受注は、公共部門は増えたが民間部門の発注が減り、前年同月に比べ16.1%減少した。建設工事完成工事高は、公共部門の土木工事実績が増えたにもかかわらず、民間部門実績が全般的に振るわず、前年同月比1.1%減少した。先行指標の建設受注は18.5%減少した。
現在の景気状況を示す一致指数の循環変動値は前月比0.3ポイント上がり、3か月連続の上昇となった。今後の景気局面を予告する先行指数も2.1ポイント上がり、5か月連続上昇を記録した。
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