独立運動家・安重根(アン・ジュングン)の殉国100周年を迎え、安重根を追悼し、殉国記念式に出席するため、日本から韓国までの2200キロメートルにおよぶ道のりを徒歩で巡礼している寺下武さんが22日に釜山港に到着する予定だ。
 寺下さんは20歳のときから韓国に関する書籍に接し、日本生活協同組合で平和運動を行ないながら朝鮮半島の痛ましい歴史的現実を知った。韓日併合100年、安重根殉国100周年のことし、韓日友好のためできることはないかと考えた末、安重根の平和に対する意思を実践しようと日本から韓国への徒歩巡礼を決心した。

 徒歩巡礼は昨年12月25日、安重根が生前に書いた「為国献身軍人本分」の字が保管されている宮城県の大林寺から始まった。その後、長野や広島、四国地方などを巡った。

 日本生活協同組合と交流がある韓国のiCOOP生協は、寺下さんの釜山到着を祝う歓迎会を開く予定だ。また、10キログラムを超えるリュックサックを背負い、1日平均30キロメートル以上を歩く寺下さんを激励し、安重根の平和精神を共有するため韓国内での徒歩巡礼に同行する。

 寺下さんは、釜山、光州、順天、利川、天安を経て24日にソウル・安重根義士記念館に到着し、26日には安重根殉国100周年記念式にも出席する。
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