【ソウル26日聯合ニュース】国土海洋部は26日、韓国交通研究院が毎年行っている国家交通調査の結果、2008年の交通部門で発生した二酸化炭素排出量は9654万トンで、前年の1億98万トンに比べ4.4%減少したと明らかにした。
 1990年から2008年まで、交通部門の二酸化炭素排出量は年平均4.7%ずつ増加してきた。二酸化炭素排出量が減少したのは2004年(マイナス0.8%)に続き2度目になる。
 排出量の減少は、2008年上半期(1~6月)の原油価格の高騰や下半期(7~12月)の金融危機による景気低迷の影響で、輸送量エネルギー使用量が減少したのが主な原因に挙げられた。また、バス専用車路制や自転車・歩行の活性化などの政策も効を奏したと、国土海洋部は判断している。
 燃料使用による温室効果ガス排出量に占める輸送部門別の割合をみると、道路が93.2%、海運が3.3%、鉄道が2.4%、航空が1.1%の順だった。排出量は前年に比べ道路が264.5万トン、海運が143万トン、航空が34万トン、鉄道が1.1万トン、それぞれ減少した。減少率は海運(11.2%)、航空(3.9%)、道路(3.4%)、鉄道(1.6%)の順だった。国際金融危機により航空・海運部門が他分野に比べ相対的に大きな影響を受けたためとみられる。
 ソウル市、仁川市、京畿道など首都圏は韓国の面積の11.8%を占めるが、二酸化炭素排出量は4359万トンで45.2%を占めた。1人当たりの温室ガス排出量は1.62トンで、前年の1.66トンより減った。
 しかし、政府は景気回復と原油価格上昇などにより温室効果ガス排出量が再び増加する可能性があるとみて、鉄道の旅客輸送分担率を2007年の15%から2020年までに30%まで段階的に引き上げることなどを盛り込んだ「グリーン交通推進戦略」を策定する方針だ。



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