【ソウル26日聯合ニュース】韓国銀行が26日に発表した2010年10~12月期と年間国内総生産(速報)によると、昨年の実質国内総生産(GDP)は前年より6.1%増加した。2002年(7.2%)以降で最も高い数値を記録した。輸出の好調とそれに伴う製造業の生産、設備投資回復などが後押しした。
 支出項目では、設備投資が24.5%、輸出が14.1%の大幅増加を記録した。それぞれ2000年(32.9%)、2004年(19.7%)以来の高水準。民間消費も前年の0.2%増から昨年は4.1%増と、大きく改善した。
 民間部門が確かな成長を回復したことで、内需の成長寄与度が前年のマイナス3.8ポイントから昨年は7.0ポイントに急騰した。
 昨年の国内総所得(GDI)も5.8%増え、2002年(7.2%)以来の高水準となったが、GDP増加率にはやや及ばなかった。
 昨年10~12月期のGDPは、前四半期比0.5%の増加だった。世界金融危機直後の2009年1~3月期から、8四半期連続の前四半期比プラス成長となった。前年同期比でも4.8%の増加で、前四半期(4.4%)より伸びている。
 支出項目では、輸出が一般機械、無線通信機器などを中心に前四半期比2.4%増加。民間消費も食料品などの支出減少にも乗用車と衣類を中心に0.3%の増加をみせた。ただ、設備と建設投資は機械類投資の減少や土木建設の不振などで、それぞれ1.6%と4.5%落ち込んだ。
 生産面では、製造業と建設業が前四半期より0.7%と5.3%減少した。製造業は鉄鉱と繊維皮革が好調だったものの、電気電子などが振るわず、住居用建物と土木を中心に萎縮した。サービス業は文化・娯楽、金融保険、運輸・保管などの好調を追い風に、前四半期比1.3%増加した。一方、前年同期比では製造業が輸出好調で11.2%の増加、サービス業も3.2%の増加を記録した。
 貿易条件の変化を反映した実質GDIは前四半期比0.4%、前年同期比3.9%、それぞれ増加した。

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