混雑する羽田空港大韓空港カウンター=12日、羽田(聯合ニュース)
混雑する羽田空港大韓空港カウンター=12日、羽田(聯合ニュース)
【東京12日聯合ニュース】東日本大震災の発生から2日目を迎えた12日、東京の羽田空港は日本から「脱出」しようとする韓国人で大混雑した。
 同日午後6時ごろ、大韓航空発券カウンター前では、韓国人20人余りと航空会社社員とのいざこざがあった。2時間後にソウルの金浦空港に向け出発する最終便に乗ろうと早朝からキャンセル待ちで待機していたが、結局チケットを手にすることができなかった人たちが抗議をしていた。

 取材陣も声をかけづらいほど興奮していた人々の表情には、生まれて初めて経験した大地震に対する不安と恐怖感がそのまま表れていた。出張で訪日したという40代の男性は「それでも今は抗議が収まったほうだ。午後2時ごろには50人の乗客が発券ブースに集まったが、韓国に向かえたのは15人だけだった」と固い表情で話した。
 羽田空港内では、韓国人をはじめとする外国人200人余りが、空港側が支給した毛布に身を包み、いつになるか分からない帰国の便を待っていた。
 地震が発生したときに都庁の近くにいたという50代の韓国人男性は、「全身が凍るような感じだった」と、当時の状況を伝えた。さらに驚いたのは、不思議なほど落ち着いて対応する日本人の行動だったという。「会社から配ったとみられる救護物資を背負い、走らず、歩いて帰宅していた」と舌を巻く。
 帰国便の相次ぐ欠航で、空港で待機している乗客らは一様に、航空会社に対する不満を吐露した。この日午後に帰国する予定だった30代の韓国人男性は「状況が状況だけに、航空会社が特別機を用意してくれれば。そういう点がとても残念だ」と不満を漏らした。 

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0