中朝国境地域の経済特区、黄金坪で行われた着工式のようす=8日、丹東(聯合ニュース)
中朝国境地域の経済特区、黄金坪で行われた着工式のようす=8日、丹東(聯合ニュース)
【ソウル9日聯合ニュース】北朝鮮と中国が共同開発に合意した中朝国境地域の経済特区、黄金坪と羅先(羅津・先峰)地区の着工式が8、9の両日に相次いで開催されたことについて、韓国の政府当局者らは「北朝鮮を変化させる開放」と前向きな反応を示している。
 ある当局者は韓国との経済協力以外に海外資本を導入した大規模な事業ということで意味があると指摘。中長期的に北朝鮮経済の改革・開放をけん引し、資金の流入で住民生活の質の向上や意識の変化などにつながることに期待に寄せた。
 ただ、中朝の具体的な合意内容は伝えられておらず、今後の行方については判断を見送った。
 ほかの当局者は大々的な着工式が行われたことに対し、「象徴的な措置なのか、両国政府の関心を反映したものなのかを見守りたい」と述べた。同当局者は黄金坪は不十分なインフラや多額の開発資金がかかることなどを考えた場合、中国政府としては魅力的ではない地域だと指摘する。
 このため、両国の経済協力が成功するには、北朝鮮当局の意志が最大のポイントになるとの分析が出ている。
 別の当局者は今回の中朝経済協力について、海外投資誘致に向けた一つの関門にすぎず、「北朝鮮版の香港」になるのか、中朝国境の新義州のように失敗するかは北朝鮮当局の意志にかかっているとの見通しを示した。また、単純な人と技術の結合では不十分で、もはや北朝鮮が変化を受け入れざるを得ない状況だと説明した。

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