意識を取り戻した辛泳録選手=27日、済州(聯合ニュース)
意識を取り戻した辛泳録選手=27日、済州(聯合ニュース)
【済州聯合ニュース】試合中に倒れ意識不明の状態になっていたサッカーKリーグ、済州ユナイテッド所属で元韓国代表FWの辛泳録(シン・ヨンロク)選手が27日午後、50日ぶりに意識を回復させた。

 済州漢拏病院によると、辛選手は無酸素性脳損傷により四肢の細密な動きに障害があるものの、意識はしっかりしており、自由に意思の疎通ができる状態。麻ひの症状もなく、リハビリをすれば日常生活に戻れる見込みだ。すでに24日午後に一般病棟に移されている。

 この日病院側が撮影した映像では、辛選手が面会に来た済州の監督と会い涙を流し、両親の言葉に頭をあげ手を取る様子などが見られた。
 辛選手は薬物の副作用による肝機能障害が懸念されるが、感染症の治療はほぼ終わり、大きな心配はない状況だという。21日に吸引性肺炎と菌血症が好転したため人工呼吸器が外され、自力呼吸ができるようになった。周囲の言葉を聞き取れるほど意識も回復し、言葉も発している。

 病院長は、辛選手は適時に病院に搬送されたこと、医療スタッフが最善を尽くしたことで良い結果が出たとコメントした。
 辛選手は先月8日、試合終了直前に突然意識を失い倒れ、競技場で心肺蘇生術を受けた後、病院に搬送された。検査の結果、不整脈による急性心臓麻ひで倒れたと診断された。

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