【ソウル聯合ニュース】韓国の大学生約5万人が、消費者金融に800億ウォン(約60億円)近くの借金を負っていることが分かった。
 金融監督院が4日に明らかにしたところによると、消費者金融40か所の大学生向け貸付実態を全数調査した結果、6月末現在、4万7945人への貸付残高が794億6000万ウォンと集計された。重複している貸し付けを除いても、大学生1人当たり160万~170万ウォンの借金を抱えていることになる。
 消費者金融の大学生への貸付残高は、昨年6月末の565億8000万ウォン(3万494人)に比べ40.4%増加した。
 延滞している貸付金は118億1000万ウォンで、1年前に比べ77.5%増加した。延滞額を貸付残高で割った延滞率は、1年間で11.8%から14.9%に上昇。消費者金融全体の延滞率(昨年末現在7.2%)の2倍以上に達した。
 金融監督院は、一定した所得のない大学生に対しては、一般的に法定上限ラインの金利が適用されるため、学生が年40%台の高金利に苦しんでいるとみている。同院は大学生への貸付額の急増、延滞率の上昇を受け、消費者金融に文書を送り、貸し付けの自制を要請した。

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