記者会見する鄭明勲氏=19日、ロサンゼルス(聯合ニュース)
記者会見する鄭明勲氏=19日、ロサンゼルス(聯合ニュース)
【ロサンゼルス聯合ニュース】ソウル・フィルハーモニー管弦楽団の鄭明勲(チョン・ミョンフン)芸術監督は19日(日本時間20日)、同楽団の米ロサンゼルス公演を前に現地で記者会見し、南北合同のオーケストラを編成したいとの意向を示した。今夏の国際演奏会に北朝鮮演奏家を招き、年内に南北合同演奏会を開くという具体的な計画も明らかにした。
 鄭明勲氏は先月14日、フランス・パリでフランス国立放送フィルと北朝鮮の銀河水管弦楽団との合同演奏会を指揮している。鄭明勲氏は北朝鮮を訪問し、若手演奏家の指導などを行っているほか南北合同演奏会実現に向けて関係者と協議している。

 会見で夢について尋ねられた鄭明勲氏は、「3月のパリ公演後、ワンコリア(南北合同)オーケストラの指揮をするという夢を持つようになった」と語った。
 韓日中3カ国の演奏家らを集め毎年夏に行っている「アジア・フィルハーモニー管弦楽団」の公演に北朝鮮の演奏家を招待し、年末にはソウル・フィルと北朝鮮の演奏家との南北合同公演を開催するとの計画を披露した。鄭明勲氏は「政治的な問題が心配だが、成功させたい」と意欲を示した。
 今回のロサンゼルス公演はカナダ・バンクーバー、米シアトルなどを回るソウル・フィルの北米公演の一環。約30年前に地元ロサンジェルス・フィルの副指揮者を務めた鄭明勲氏は「当時は韓国人がクラシックにかかわること自体が珍しかったが、(韓国クラッシクは)世界的なレベルになったと自負している」と語った。

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