原因は個人の負債だ。金融監督院によると、今年3月現在の個人負債総額は911兆ウォン(約64兆円)だった。自営業者への融資まで含めると1000兆ウォンを超えるが、個人の所得減少などで負債の返済能力も低下していると銀行業界は分析している。
抵当に入れた家を売却して負債を返済しようにも、不動産景気が冷え込んでいるため難しい。韓国銀行は、住宅価格の値下がりで不動産の担保力が低下する状況が続くと見込んでいる。
一方、中小企業の信用リスクも3年半ぶりの高水準を記録した。7~9月期の中小企業信用リスク指数は44と、前四半期の31から大幅に上昇。2009年1~3月期(47)以来で最も高くなった。飲食・宿泊業や卸・小売業など景気の影響を受けやすい業種だけでなく、輸出景気の鈍化で製造業の信用リスクも上昇しかねない状況だ。また、大企業の信用リスク指数も13と、前四半期の3から大きく上がった。
個人と企業を含めた総合信用リスク指数は38で、金融危機の最中だった2009年1~3月期以来の高水準となっている。
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