【ソウル聯合ニュース】サムスン電子の外国人投資家の株式保有比率が低下している。韓国株式市場を代表する同社株を手放す動きは市場全体に悪影響を与える可能性がある。
 韓国取引所によると、サムスン電子の外国人の株式保有率は16日、49.0%となった。2010年7月15日(48.96%)以来の低水準。外国人の保有比率が最も高かったのは2004年4月13日の60.1%だった。
 外国人投資家は金融危機当時、43万ウォン(3万円)台まで落ち込んだサムスン電子の株を買い集め、2008年10~12月期から2011年7~9月期までの12期連続で保有比率を拡大した。
 外国人保有比率は2010年11月中旬から今年5月末まで50%を上回り、株価は過去最高の141万ウォン台まで上がった。
 だが、欧州の財政危機を受け、外国人の保有比率は2011年7~9月期の50.8%から今年4~6月期は50.3%に下落した。このペースなら、7~9月期は50%を割るとみられる。
 米金融大手バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは最近、サムスン電子の今年下半期(7~12月)の営業利益の増加率が下落するとの見通しを示した。半導体の市況低迷やユーロ圏の債務危機が続き、投資心理が悪化すると分析している。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0