世界自然保護会議(資料写真)=(聯合ニュース)
世界自然保護会議(資料写真)=(聯合ニュース)
【済州聯合ニュース】韓国・済州島で開かれた世界最大規模の国際環境会議、世界自然保護会議(WCC)は15日、10日間の日程を終え閉幕した。第5回となる今回の会議で、初めて宣言文を発表した。
 閉幕式には主催の国際自然保護連合(IUCN)のアショク・コースラ会長、ジュリア・マートン・ルフェーブル事務総長、韓国環境部の劉栄淑(ユ・ヨンスク)長官、李洪九(イ・ホング)同会議組織委員長、禹瑾敏(ウ・グンミン)済州道知事ら約2000人が出席した。
 閉幕式では会議の主要議題をまとめた「済州宣言文」が発表された。宣言文は会議の出席者が生物の多様性を守るための活動を拡大し、気候変動やエネルギー・食糧安保問題などに対して自然に基盤を置いた解決策を講じることを確認する内容になっている。
 また「持続可能な発展」を強調。共同政策と企業の生産プロセスにおいて環境と経済活性化を両立させる「グリーン成長」を用いることに総力を挙げると誓った。
 同会議は4年ごとに開かれる。北東アジアで初めて開催された今会議では世界180カ国・地域の政府機関、環境団体、専門家らが出席した。
 IUCNのアショク・コースラ会長は閉幕式で「しっかりと会議が行われたことは喜ばしい」と話した。劉栄淑・環境部長官は、「今回の会議が世界的な自然保護と環境問題の解決に役立つことを願う」と、あいさつした。
 李洪九組織委員長は「会議で出た多様な情報と考えが広く知られ実行されれば、次回会議の開催時には、地球はより美しくなっているだろう」と話した。
 禹知事は済州道が掲げている「2020年世界環境首都ビジョン」を達成するために、今回の会議で採択された5項目の事案をIUCNと協力して実践していくと宣言した。
 一方、今回の会議で初めて開かれた「世界リーダーズ大会」を「済州世界リーダーズフォーラム」として定期開催することも決まった。同大会は世界的な指導者や環境専門家らを招き、聴衆と共に未来の環境政策を提示するプログラム。

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