テレビ局に入社して驚くことのひとつは、スターは皆が皆、親しいというわけではないことだ。もちろん、ちょっと考えれば当然のことというのは直ぐわかるが、視聴者の立場からすれば、漠然と、テレビに出るタレントは、職場の仲間のようにお互いよく知っている仲ではないかと思っていたのだ。

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それに、一度でいいから会ってみたいと思うようなトップスターたちも、実は別のスターの熱心なファンである場合が多い。文字通り、自分の憧れのタレントに会うため、涙ぐましい努力をしたりする。時々、ドラマやバラエティー番組への出演を依頼する時、タレントの誰々にも依頼するなら出演してもいいと、露骨かつ暗にその胸中を露わにすることさえある。

スターたちは、テレビや新聞、雑誌などで自分の理想の人を公開したりするが、おおまかにまとめると次の通りである。全国民を惹きつけた番組『笑いを求める人たち』のリマリオはキム・テヒ、フィソンはユジン、godのキム・テウとコン・ユはチョン・ジヨンアナウンサー、キム・フンスとキム・サンヒョクはイ・ヨンエ、ハン・チェヨンはチャン・ドンゴン、ピとキム・Cはコ・ヒョンジョン、エリックはキム・ユナ、イ・ミヌはソン・ヘギョ、シン・ヘソンはチェ・ジウ、チョンジンはキム・ヒョンジュ、ハン・ガインはキム・ジェドン、キム・ジェドンはソン・ユナを理想の人として挙げ、多くの女性芸能人たちが歌手のピ(写真)を自分の理想と告白した。

<ジュエリー>のイ・チヒョンは、以前からパク・シニャンのファン。パク・シニャンと同じ美容室に通っているのに、何故か一度もすれ違うことさえなかった。そんなある日、シャンプーを終えてイスにかけ、髪を手入れしているパク・シニャンを発見!余りの嬉しさと驚きのため、自分も芸能人だということを忘れて悲鳴を上げてしまった。もちろん次の瞬間、正気に戻り、恥ずかしさの余り身悶えしたそうだが。

このように、単なるファンとしてのスターとスターの関係を超え、もっと親しくなろうと積極的な努力をするスターも多い。女性タレントの中には、電話番号をしばしば変える人がいるが、その理由は“番号を教えもしないのにかかってくる男性タレントからの電話”のせいである場合が多い。

音楽番組の司会を務めたことがある、キュートでハツラツとしたイメージのAさんは、その番組に出演した歌手から、自分の理想のタイプだと言われ、執拗に電話番号を聞かれたという。その状況を何とかやり過ごそうとしてAさんが考えた方法は、覚えられないように電話番号を早口で言うこと。相手の困った顔を見て安心していたが、しばらくたったある日の帰宅途中、かかってきた携帯電話に出てみると、なんとあの男性歌手。「僕が電話番号聞き取れなかったと思った?」とふてぶてしくいい放ち、住所や暇な時間など、質問攻撃を仕掛けてきた。その後もかなり長い間しぶとく、付き合おうと言い寄ってきて大変だったそうだ。

キム・ジェドンが理想だといっていたハン・ガインが、キム・ジェドンとは全く別のタイプのヨン・ジョンフンと結婚したのを見ると、そんなスターたちの“告白”は、単なるファンとして感じる素敵な異性という意味のようだ。もしくは最近の流行のように、その時その時の気分によるものかもしれない。それでも確かなことは、我らがスターも、誰かのファンだということ、そして、心の中には自分だけのスターを1人2人はしまっているということだ。スターたちも我々と同じ“ファン”の一人だという事実、なんだか人間的で、親しみを感じないだろうか。

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