秋の映画劇場に異色の韓国スリラーが1編公開される。すさまじいアクションと緊張感あふれるストーリーが合わさった作品だ。今秋の新作を紹介する。

パク・シフ の最新ニュースまとめ

 スターになった連続殺人犯、法では捕まえることができない刑事。韓国映画「私が殺人犯だ」は控訴時効終了後、自分自身が連続殺人犯であると主張する犯人と彼を15年間追跡してきた刑事の話だ。大きいスクリーンが狭苦しいと感じるほど躍動的な路地の追撃シーン。俳優とスタントマンの生命を担保にして撮ったのではと錯覚するほどの生々しいカーチェイスシーン。アクションスクール出身の監督は巧みなアクションに反転を入れたドラマを加え、完成度の高いスリラー映画を作り出した。悲劇と喜劇を繰り返すチョン・ジェヨンの激変する演技も見どころだ。また、初めて映画に挑戦状を投げたパク・シフの演技も合格点だ。

 家族に関する四つの短編を集めたオムニバス映画。妊娠した職員に対し退職勧告を行った会社側との対立を描いた「In Good Company」。労働を強要される現代人の姿を写実的ながらも面白く描いている。不条理な社会を皮肉るブラックユーモアが新鮮さを加える。