【バリ聯合ニュース】国際会議「バリ民主主義フォーラム」に出席するためインドネシアを訪問している李明博(イ・ミョンバク)大統領は8日、旧日本軍の従軍慰安婦問題と関連し、被害女性への人権侵害に対する認識について懸念を示した。インドネシアの日刊紙「コンパス」とのインタビューで語った。
 李大統領は「第2次世界大戦中の従軍慰安婦被害者への人権蹂躙(じゅうりん)に対する歴史認識について憂慮している」と述べた。
 また人権の自由は妥協の対象にならないため、人権問題をバリ民主主義フォーラムの中心議題の一つに選定したことは意味があると評価した。
 李大統領の発言は、9月にノルウェーのオスロ大学で行った演説の中で、「正しい歴史認識と過ちを犯した歴史に対する真の反省と省察が必要だ」と指摘したのに続き、右傾化する日本の反省をあらためて促したものとみられる。
 一方、韓国とインドネシアの関係については、「両国は1973年の国交樹立以来、友好協力関係を維持し発展させてきた。最近の戦略的パートナー関係の発展は目を見張るものがある。包括的経済連携協定(CEPA)を締結することになれば、両国の関係をさらに引き上げることができる」との考えを示した。

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