文氏(左)と安氏=(聯合ニュース)
文氏(左)と安氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領選(12月19日投開票)への出馬を表明している安哲秀(アン・チョルス、無所属)氏は16日、緊急記者会見を開いた。会見で安氏は、最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補に対し、同党の刷新を強く求めた。野党系候補の一本化で合意している両氏だが、安氏は同党による「安哲秀譲歩論」などを「古い政治」と批判し、一本化協議を中断している。
 安氏は会見で、「古い思考と体制を断ち切って民心を転換させるとともに、国民が求める民主統合党内の刷新を即時に実行するべきだ」と主張した。
 さらに一本化協議過程で不協和音が生じたことについて、同じことが繰り返されないよう同党に防止策を講じるよう促した。
 安氏がこの日、求めたのは同党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表-朴智元(パク・ジウォン)院内代表ら執行部の刷新と組織的な安氏への譲歩論醸成やネガティブキャンペーンの中止だ。
 これに対し、文氏陣営は「文候補の政治刷新の意志は固い。2人が会って虚心坦懐に話をすれば、解決策が見つかるだろう」と話した。
 両陣営は25~26日の立候補者登録まで時間があまりないだけに、文氏が党刷新に対する確固たる意志を示した後、文氏と安氏と会談するとみている。会談が実施されれば、14日から中断している一本化協議が再開される可能性が高い。
 一方、与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)氏陣営は文氏、安氏に対する批判を強めている。
 同陣営の金聖株(キム・ソンジュ)共同選対委員長はラジオに出演し、文氏と安氏について「よく言えば政治工学だが、悪く表現すると政治詐欺劇だ。民主主義が発達し、多くの大統領を選んで来たが、こんな詐欺劇は初めて」と痛烈に批判した。

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