食料品を購入する主婦(資料写真)=(聯合ニュース)
食料品を購入する主婦(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】家計の消費支出に占める食料費の割合を示すエンゲル係数が今年上半期(1~6月)、約11年ぶりの高水準となった。収入が減っても食料費は削りにくいため、係数が高いほど生活水準が低いとされる。
 韓国銀行が20日にまとめた統計によると、今年上半期の家計の名目消費支出は323兆9000億ウォン(約23兆2643億円)と、前年同期比で4.7%増加した。同期間の食料費支出は6.3%増の44兆ウォンだった。エンゲル係数は13.6%と、2000年下半期の14.0%以降、最も高かった。
 背景には食料物価の急上昇があるとみられる。今年上半期の名目食料費支出は2008年上半期に比べ33.3%伸びた。だが、物価など価格変動要因を除く実質食料費支出は5.7%増にとどまった。現代経済研究院のイ・ジュンヒョプ研究委員は「不況の影響が最も大きい。特に、穀物価格の上昇で農産物価格が高騰し、体感景気が悪化した」と分析した。
 食料費を除く支出は減少している。消費支出に酒類・たばこ支出が占める割合は4~6月期に2.13%と、統計を取り始めた1970年以降、最低となった。世界的な金融危機が起きた2008年10~12月期に7.7%となった教育費は今年4~6月期に6.6%に下落した。

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