普段映画を見ない人でも、名節休みなどには“映画でも見に行こうか”と、新聞を広げるだろう。たった7,000ウォン※(約700円)で楽しめる“安い”娯楽として、映画鑑賞ほどいいものもないからである。(※韓国での一般的な劇場入場料。早朝だとさらに500ウォンほど安くなる)今回の旧正月連休は短くて3日、長いと9日にもなり、例年より多くの人たちが映画館に集まるものと予想される。

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◇韓国映画:劇場街最大のオンシーズンである旧正月連休を迎え、各映画館では、先週開封した韓国映画『公共の敵2』と『マラソン』の看板を増やしている。カン・ウソク監督の『公共の敵2』は、公開8日で全国的に観客300万人動員の記録を難なく超えるものと予想されている。ダメ検事のソル・ギョングと、ワルイ金持ちチョン・ジュノ主演の、単純すぎる善悪対決だが、全が悪をやっつける過程は、観客に痛快なカタルシスを提供する。

先週のボックスオフィスで『公共の敵2』に次いで2位となった『マラソン』もまた、旧正月に旋風を起こすものと期待される作品。自閉症を患う20歳の青年が、42.195kmのマラソンフルコースに挑戦するという物語を、感動的に描いたこの映画は“俳優”チョ・スンウを再発見できる作品でもある。

10.26事件を扱ったということで、公開前から話題となっていた『ユゴ 大統領有故』も、観客と対面する。『ディナーの後に』『涙』『浮気な家族』などで現代のセックスと青春、そして家族の有様をシニカルに描いたイム・サンス監督の問題作である。故パク・ジョンヒ元大統領の息子ジマン氏が出した上映禁止可処分申請に対し、法廷は、パク元大統領の葬式場面などを部分削除する事を命じ、3分50秒ほどが黒い無地画面処理されて上映される。

◇海外映画:旧正月の劇場外に出ている海外映画中、最も目を引く作品は、キアヌ・リブスが退魔師として登場する『コンスタンチン』と、ジュード・ロウとナタリー・ポートマンらの演技が際立つ『クローザー』である。漫画を原作としている『コンスタンチン』は、人間世界と地下世界を全て経験したコンスタンティンが、世界を救うという内容のブロックバスターで、漫画的な想像力で武装した華麗なビジュアルが最大の見所。また、『レオン』の少女から淑女へと成長したナタリー・ポートマンを、アカデミー女優助演賞にノミネートさせた『クローザー』は、同名のヒット劇を原作にしているだけあって、心理描写や台詞が圧巻だと評価されている。

“砂漠アクションアドベンチャー”という札をぶら下げられた『フェニックス』も、旧正月連休中に看板を出している。暇つぶし用にピッタリの『フェニックス』は、ゴビ砂漠に墜落した飛行機搭乗者10人が、砂嵐を通り抜けて脱出する物語を、巨大なスペクタル画面で再現した。

この他にも、ジム・キャリーの、一人多役が映える『レモニー・スニケットの危険な対決』をはじめ、ウッディ・アレンのユーモアと毒舌を楽しめる『Anything else』、香港アクションスターのジャッキー・チェンの健在を確認できる『ニューポリスストーリー』、日本アニメの巨匠、宮崎駿監督の『ハウルの動く城』など、すでに上映されている映画も観客を待っている。

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