【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は13日、金融通貨委員会後の記者会見で、北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射で表面化した「北朝鮮リスク」は、韓国の金融市場に大きな影響を与えなかったとの認識を示した。
 株式市場と外国為替市場の動きを例に挙げ「かつては(北朝鮮のミサイル発射などで)為替が大きな影響を受けたが、今回はそうならず、きょうも株価は上昇している」と説明した。
 韓国銀行は同日の金融通貨委員会で、政策金利を年2.75%に据え置くことを決めた。
 金総裁は、現在の景気を「底」と見ているかとの質問には、さらに状況を見守る必要があるとしながらも、「前四半期比の経済成長率は今年1~3月期が0.9%、4~6月期が0.3%、7~9月期が0.1%と縮小を続けたが、これ以上は下がらないだろう」と述べた。
 最近の低金利基調で金融業界の収益性が悪化したとの指摘には、「純金利マージン(NIM)が減ったのは事実だが、収益はさまざまな事業から得られるため、全体の収入規模が縮小したとはいえない」とした。
 ただ、景気が回復するまでは比較的低金利が続くため、金融業界が非常に困難な状況に置かれる可能性もあると指摘。収益源を多角化し、構造調整を通じて競争力を引き上げるべきだと強調した。

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