「Brown Eyed Girls」ジェア
「Brown Eyed Girls」ジェア
「わたしの長年の願いをすべてかなえました」。最近、乙支路(ウルチロ)で会った「Brown Eyed Girls」のジェア(本名:キム・ヒョジン/31)は初のソロアルバム「Just JeA」を掲げ、自信に満ちたようすで話した。

ジェア(Brown Eyed Girls) の最新ニュースまとめ

 歌手デビュー前の19歳から持つ「エリック・ベネイ(米国の有名R&B歌手)といつかデュエットする」という夢、小学生の頃からファンだった「015B」チョン・ソクウォンの曲を歌うという目標、女性ではなく男性とデュエットしてみたいという願望が、今回のアルバムで奇跡的にかなえられたのだ。

 自らがプロデューサーとしてアルバム制作に携わった彼女は「望むすべての人たちをわたしの強い思いでオファーし、アルバムを作り出したという現実が誇らしい」と笑みを浮かべた。

 ジェアはソロアルバムを2年前から準備し、1年間本格的に制作に取り掛かってきた。当初は自作曲一色のものになると予想されていた。彼女はかつて、ガイン(Brown Eyed Girls)とチョ・グォンのデュエット曲「私たち愛することになりました」を作曲し、「Brown Eyed Girls」のアルバムにもよく楽曲制作でも参加しながら、シンガーソングライターの道を歩みたいという意思を見せていたからだ。

 「多くの楽曲を作りました。コリーヌ・ベイリー・レイ(英国のシンガーソングライター)の歌のように安らかなサウンドの作品を聴いてほしかったのです。しかし、わたしが作った楽曲は似通った感性なので、とてもつまらなく感じていました。どんな曲を歌って聴いてもらおうか悩みながら、わたしの感性に合った作曲家たちに曲を提供していただくことにしたのです」

 歌手エリック・ベネイとのデュエットはうそのように偶然に舞い降りてきた。ジェアは昨年3月、エリック・ベネイのTwitter(ツイッター)に「わたしはあなたのファンであり、韓国の歌手だ。次のコンサートに必ず行きたい」とメッセージを残した。そうすると後日、返信がきたのだ。

 「エリック・ベネイはわたしがイ・ヨンヒョン(元Big Mama)とKBS2TV『ユ・ヒヨルのスケッチブック』でデュエットした『ハーモニー』の映像と、『Brown Eyed Girls』の『Sixth Sense』のミュージックビデオを見てくれたようで、一緒に楽曲制作をしようと言ってくださいました。また、『Brown Eyed Girls』の海外ファンたちからわたしがファンであることを伝え聞いていたとも明かしてくれました。本当に“サンキュー”という感じでしたね。以後、メール(DM)で会話し、5月に米国で、7月に韓国でレコーディングをしました。今は、エリック・ベネイから“Little Sister”と呼ばれています」

 エリック・ベネイが作詞・作曲し、ジェアと共に歌った「Days&Nights」はエリック・ベネイのヒット曲「Why You Follow Me」の延長線にある。英語の歌詞がほとんどだが、エリック・ベネイは「ナル イッチ マラジョ(わたしを忘れないで)」という韓国語歌詞も歌いこなした。

 また今回のアルバムは曲ごとにジャンルの変化があらわれているが、滑らかに結びついた構成の緻密さが引き立っている。チョン・ソクウォンが作曲したタイトル曲「あなたが寝ついた間」は5分間にも及ぶ。クライマックスに向かって駆け上がるダイナミックな編曲と大胆なサウンドが特徴だ。

 ジェアは「DIVAのようなボーカルの力量を見せたかった」とし、「ソクウォンさんがこの曲の5分と3分30秒バージョンを聴かせてくれたのだが、5分間のデモ曲から省く部分がひとつも見当たらなかった。わたしとソクウォンさんの少女の感性が本当によく合った歌」と説明した。

 ジェアの唯一の自作曲でジョンヨプ(Brown Eyed Soul)が作詞しデュエットした「抱いてみよう」は温かなサウンドのR&B曲。ジェアは「ジョンヨプさんに捧げたくて作った曲だったが、デュエットすることになった。この歌が完成していくのを見ながら、自らが愛らしくなるという経験をした」と笑った。

 ビート感のあるギターと面白い歌詞の「道猫」、エレクトロニックサウンドに歌手Double Kのラップが調和した「Silent Stalker」はアルバムの重量感を出すためのアクセントとなっている。

 エレクトロニックダンスが得意とする「Brown Eyed Girls」の音楽との差別化に成功したジェアは、「『Brown Eyed Girls』の音楽はメンバーがいてこそ可能なものであり、ソロアルバムはわたし一人でも消化できる音楽だ」と違いを説明した。

 ジェアは今回のアルバム制作は、自身の過ぎ去った時間を見つめ直す機会になったと話す。「幼い頃の夢は素朴でした。高校時代にスクールバンドとして活動もしていましたが、歌手になろうという思いよりも学力に合わせた結果、東亜放送芸術大学の実用音楽科で進むことにしたのです。大学に入学して本格的に歌をはじめました。大学でイ・ジョンやイ・ヨンヒョンら実力に優れた友人たちに会ったことが光栄でした。その友人たちの間にいながら、本当に一生懸命練習に励み、今のジェアがいるのですから」

 ジェアは、ことしはソロでもグループでも積極的な活動をする予定であると明かした。彼女は「ソロとしてはシンガーソングライター兼ボーカリスト、コンサート型歌手に成長できるよう努力する」とし、「わたしのソロ活動が終わったら旅行に行き、その後、『Brown Eyed Girls』の楽曲を制作する。ソロで地位を固めるにはグループの支えがより大事。一時、メンバーたちが互いに誤解していた時期もあったが、わたしたちは時間が経つにつれ理解の幅が広くなっていった。昨年末に公演をしながらそれを確認できた」と語った。

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