韓国選手権で優勝したキム・ヨナ(中央)=6日、ソウル(聯合ニュース)
韓国選手権で優勝したキム・ヨナ(中央)=6日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】フィギュアスケート女子のキム・ヨナの完ぺきな復帰に、米国のマスコミも警戒心をあらわにしている。
 米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」(SI)は9日、2010年バンクーバー五輪女子金メダリストのキム・ヨナが先ごろ開催された韓国選手権で優勝し、世界選手権への出場権を獲得したと報じた。
 キム・ヨナは5~6日にソウル市内で開かれたフィギュアスケートの韓国選手権に出場し、合計210.77点で優勝した。ショートプログラムでは滑り出した直後に転倒するなどして64.97点にとどまったが、フリーではパーフェクトな演技を見せ145.80点をマークした。
 SI誌は「今大会は約2年ぶりに復帰したキム・ヨナの2度目の舞台だった。ショートで転倒したが210.77点をマークした」と報じた。また、この点数は復帰戦となった先月初めのNRW杯(ドイツ)で出した201.61点よりも高いが、バンクーバー五輪でマークした世界記録(228.56点)には及ばなかったと伝えた。
 同誌は「『レ・ミゼラブル』に合わせたキム・ヨナのフリーの演技は、3月にカナダで開催される世界選手権で金メダルをもたらすだろう」と予測している。
 また、キム・ヨナの完ぺきな復帰により、2014年ソチ冬季五輪に女子シングル選手を3人出場させるという米国の目標達成が一層危うくなったと指摘した。
 世界選手権はソチ冬季五輪の出場権がかかる大会だ。米国が3枚の出場権を確保するには、米国人選手2人の順位の合計が13以内になる必要がある。1位と12位でも、6位と7位でもかまわない。順位の合計が13を超えると、冬季五輪に出場できる選手は2人に減る。
 米国が最も期待している選手はアシュリー・ワグナーだが、ワグナー以外にはトップ10に入るレベルの選手がいないのが悩みだ。世界選手権の出場権をかけた米国の国内大会は、今月末に開催される。

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