【ソウル聯合ニュース】韓国で初めて人工心臓の移植手術が成功した。
 サムスンソウル病院は10日、大動脈弁膜症の70代の末期心不全患者に昨年8月、米国製の人工心臓を移植する手術を実施したと明らかにした。患者は手術後の経過が順調だったため昨年末に退院した。
 大動脈弁膜症は全身に血液を送るポンプの役割を果たす左心室と大動脈の間にある弁が狭くなったり、きちんと閉まらなくなる病気。
 移植されたのは、左心室の血液を抜き取りモーターポンプ再び大動脈に送り込むもので、リチウムイオンバッテリーで作動する。2010年にチェイニー元米副大統領が移植手術を受け注目された。価格は1台1億1000万ウォン(約914万円)。
 同病院は今後、患者2人に同じ移植手術を行う計画だ。
 一方、専門家らは今回の移植手術について、術後6か月から1年以上、患者が長期生存しなければ成功したとはいえないと指摘する。

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