【ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領は10日、中国政府の特使として来韓した張志軍外務次官と会談し、「この先20年間のさらなる飛躍を目指し、両国で新たなビジョンを掲げよう」と呼びかけた。
 朴次期大統領はソウル市内の執務室で張次官を迎えた。両国が新政権発足を機に信頼関係と友好協力関係を強化することに期待を示しながら、「韓中の新政権が戦略的な協力パートナー関係を一層充実させられるよう努力する」と話した。
 両国は国交樹立から21年目となる。朴次期大統領は両国関係を「世界が驚くほどの短い期間に相当な発展があった」と評価した。その要因の一つに、文化と歴史面での連帯感を挙げた。
 中国を何度も訪問した経験があり、2005年と2007年に胡錦濤国家首席と話を交わし、2005年に中国共産党の習近平総書記が来韓した際も有益な対話があったと紹介した。
 張次官は朴次期大統領に習総書記からの親書を手渡した。
 親書は朴次期大統領の当選を祝った後、「中国は過去を継承し未来を開いていきながら、中韓関係が新たに発展するよう、共に努力する」と綴っている。韓国は中国の大切な隣人で、戦略的な協力パートナー関係にある国と言及し、「中国は韓国の重要な役割を大変重視している」と強調した。
 習総書記は親書を通じ、朴次期大統領の早期の中国訪問を希望した。朴次期大統領はこれに対し、「両国の指導者と高官らが頻繁に訪問し合い、信頼と友好を深めることを希望する」と答えた。
 張次官は続いて、大統領職引き継ぎ委員会の金容俊(キム・ヨンジュン)委員長と会い、両国関係の発展の重要性を強調した。

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