女優ムン・グニョン
女優ムン・グニョン
“国民の妹”として愛される韓国女優ムン・グニョン(25)が思いがけない容姿非難に精神的な苦痛を強いられている。

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 これについてムン・グニョン本人は心境を明かしてはいないため、実際にどれほどの精神的苦痛なのかはわからないが、毎週、彼女が主演するSBSの週末ドラマ「清潭洞アリス」が放送されると、インターネット上では彼女の容姿に関する議論が交わされる。

 わずか数年前までは可愛げのある美しい顔とずば抜けた演技力、優しい性格で自他ともに認める“国民の妹”であり、高いスター性を誇っていたムン・グニョン。そんな彼女が今、「顔が変わった」などという容姿非難の中心に立っている。

 このような議論は女優にとってはよくあること。しかし、ムン・グニョンの場合、「整形疑惑」とは違った側面を持つ。美しくなろうとする整形疑惑ではなく、管理不足による過去のイメージとのギャップだというのだ。

■「演技はとても上手なのに…」=ドラマ「清潭洞アリス」に出演する韓国俳優パク・シフは、ムン・グニョンの容姿について「現実性のない顔に驚くばかり」とし、「少女漫画から飛び出してきそうなイメージだ」と称賛した。また、同じく「清潭洞アリス」に出演する俳優キム・ジソクは、同ドラマを選択した理由に「ムン・グニョンと共演したかった」と告げている。視聴者も同じだ。多くの視聴者はムン・グニョンが出演するという理由で、同ドラマに関心を置き見守っているのが事実だ。

 ムン・グニョンは今回も演技力で存在感を見せつけている。身分上昇を目指す貧しい女性の複雑な心理を繊細に表現しているという評価だ。特に、自然な涙のシーンは圧巻。俳優パク・シフも「ムン・グニョンの演技は改めて語る必要のないほど素晴らしい。良い女優」と語っている。

 しかし残念なことに、ムン・グニョンの演技力は、容姿非難の陰に隠れてしまっている。ドラマ内のラブストーリーにおいて、ヒロインの容姿が感情移入を邪魔しているというのだ。「ひょっとして、顔を大きくする整形をしたのではないか」というコメントまで寄せられ、過去の愛らしいイメージがなくなったという指摘が相次ぐ。その上、劇中の彼女のファッションに対する非難も出てくる始末。一方で“女神”のような容姿だが、演技力が落ちたという理由で非難を浴びた一部の女優の場合とは正反対の現象だ。

■管理してもしなくても非難=過去にあるトップ女優がボトックス注射を受けたことで、悪質なコメントに苦しめられなければならなかった。彼女は当時を振り返りながら、「人々は女優が容姿に手を入れたら入れたで、管理を怠っていたら怠っていたで、常に非難をする」と語った。また「女優が手入れすることは、視聴者や観客に対する礼儀」とし、「より美しく見えるようにと、時間とお金をかけて管理したものならば、この言われよう。反対に、特別な手入れをせず、年齢を重ねた姿で現れたものならば、女優なのに怠けていると指摘される」と吐露する。

 60代のあるベテラン女優は「一時、引退を考えていたことがあった。そのとき、もうこれ以上、ボトックス注射をしなくてすむという思いがした」と告白した。彼女は「人々は俳優の顔に敏感だ。それだけ俳優にとっては大きなストレスになる」と話す。

 女優ムン・グニョンの所属事務所は「ムン・グニョンは人為的なもの、人工的なものを嫌う。そのため、整形はもちろんのこと、歯科や皮膚科の施術も受けたがらない」とし、「一言でいうと、自然美人」と説明した。また、「彼女も人間であり、休む期間に緊張が緩めば、体重も多少増えるなどの変化が見られる」と伝えた。

■顔と体のバランスに悩みも=画面やスクリーンで美しく見せるなら、顔の大きさは小さい方が見栄えがいい。実際に多くの芸能人は顔がとても小さい。そのため、顔の肉が少しでも付いたら、「顔が大きい」との指摘を受ける。

 ところが、顔が痩せることでの副作用もある。それは「シワ」あるいは「年を取って見える」ことだ。これは男性俳優においても例外ではない。「モムチャン=すばらしい体」を作るために過度な運動をし、顔の肉が落ちると、急に「老いて見える」「贅肉がなさすぎて見るに耐えがたい」などという酷評を受ける場合もあるのだ。女優の場合は特に出産後、急なダイエットに励むと、スタイルは戻るが顔は崩れていることが度々ある。

 一方、昨年SBS「信義」で6年ぶりにカムバックした女優キム・ヒソンは、出産後も「依然として輝く容姿」という評価を受けた。ここには秘密がある。彼女は出産後、増えた体重のうち7kgを未だ落とせていないというのだ。キム・ヒソンは「7kgがまだくっついている。でも、運動するつもりもない。周囲は痩せなさいというが、痩せるにも一苦労で、何より痩せたことで年老いて見えるのではと心配している」と明かした。実際にキム・ヒソンはドラマ「信義」で、以前よりもふっくらした姿で登場したのだが、以前のままのツヤや活気がそのまま維持されているという評価を受けた。ある主演級の女優は「女優として生きていくには、容姿に関して注目を浴びなくてはならない。得るものがあれば甘受しなければならないものもあるのでは」と話した。

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