引き継ぎ委員会委員長の金容俊氏=(聯合ニュース)
引き継ぎ委員会委員長の金容俊氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】来月末に発足する韓国新政権の初代首相に指名されていた大統領職引き継ぎ委員会委員長の金容俊(キム・ヨンジュン)氏が29日、首相候補を辞退した。
 金氏は首相候補に指名されてから、1970年代~1980年代に購入した土地が投機目的だったのではないかとの疑惑が浮上していた。また、長男が標準体重以下、次男が痛風でそれぞれ兵役を免除されたが、これについても兵役逃れ疑惑が広まっている。
 金氏は同日、引き継ぎ委の尹昶重(ユン・チャンジュン)報道官を通じ首相候補辞退の立場を正式に表明した。同日午後、朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領と面談し、首相候補を辞退する意向を明らかにしたという。
 尹報道官は記者会見を開き、金氏が「国民に心配を掛け、朴次期大統領にも迷惑を掛けた。首相候補を辞退する」との決心を表明したと伝えた。
 また、金氏が引き継ぎ委の委員長職も辞任したかどうかについては「朴次期大統領の決定に従うことにした」とだけ明らかにした。
 新政権の初代首相候補の辞退は韓国憲政史上初めて。政権発足に向けた朴次期大統領の今後の作業にも大きな負担となりそうだ。

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