韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老」=(聯合ニュース)
韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老」=(聯合ニュース)
【高興聯合ニュース】韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」(KSLV-1)がきょう30日、全羅南道・高興の羅老宇宙センターから打ち上げられる。
 過去2度の失敗を経て、今回が最後のチャンスだ。成功すれば、韓国は独自開発のロケットを打ち上げた11番目の国となる
 韓国航空宇宙研究院によると、宇宙センターは前日に打ち上げへの最終リハーサルと分析作業を終えた。30日午後、燃料を注入し打ち上げる予定だ。
 打ち上げ時間帯は午後3時55分から7時半まで。正確な打ち上げ時刻は午後1時半ごろ発表される。打ち上げ管理委員会が現場状況や気象、軌道を回るほかの宇宙物体の動きなども確認した上で、打ち上げ可否と打ち上げ時刻を決定する。
 気象庁関係者は、打ち上げ時間帯に現場には雲がかかるものの、風は弱く、雪や雨、落雷は発生しないと予測している。
 打ち上げ2時間前から燃料注入、15分前にカウントダウンが始まる。3.8秒前に1段目のエンジンが点火され、打ち上げとなる。1段目、フェアリング、衛星と順次分離し、打ち上げ9分後に衛星を目標軌道に投入する。
 衛星は目標軌道(高度300~1500キロ)に進入してから1年間、地球を一日に14周しながら宇宙放射線とイオン層を測定する。反作用ホイールやフェムト秒レーザー、映像センサーなどの国産化部品を検証する役割も果たす。
 衛星の軌道投入の状況は、打ち上げから1時間前後で確認できる見通しだ。衛星の作動を含め完全に成功したかどうかは、約12時間後に予定する韓国科学技術院(KAIST)人工衛星研究センターの衛星信号の検出と交信の有無により確認される。
 羅老は2009年8月と2010年6月にも打ち上げられたが、軌道投入に失敗している。ロケット1段目を製作したロシア側との契約条件上、今回の打ち上げが最後の機会だ。羅老開発事業には今回を含め総額5200億ウォン(約436億円)の予算が投じられた。

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