出国前に会見するキム・ヨナ=10日、仁川(聯合ニュース)
出国前に会見するキム・ヨナ=10日、仁川(聯合ニュース)
【仁川聯合ニュース】カナダ・オンタリオ州のロンドンで開幕する世界フィギュアスケート選手権に出場するため、バンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナが10日、仁川国際空港から出国した。
 2011年のモスクワ大会以来、約2年ぶりの世界選手権出場となる。14日のショートプログラム(SP)では「バンパイアのキス」、17日のフリーでは「レ・ミゼラブル」がテーマのプログラムを披露する。
 今回の世界選手権は1年後に迫った2014年ソチ冬季五輪の行方を占う舞台として注目が集まる。2011年のモスクワ大会で銀メダルを獲得して以降、国際大会から遠ざかっていたキム・ヨナは昨年末にドイツ・ドルトムントで行われた国際大会・NRW杯で合計201.61点をマーク。1年8か月ぶりとなる復帰戦で優勝した。今年1月には世界選手権出場がかかった韓国大会で優勝し、出場権を手にした。
 ただ、世界のトップレベルの選手が出場する大会ではなかっただけに、浅田真央をはじめアシュリー・ワーグナー(米国)らが出場する今回の世界選手権が本当の意味での復帰戦になるといえる。
 特に浅田は2月の四大陸選手権で大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させ合計205.45点をマーク。キム・ヨナのNRW杯での201.61点を上回り、優勝している。
 今大会でキム・ヨナが優勝すれば、ソチ冬季五輪で五輪2連覇を達成する可能性が高まる。また、今大会はソチ五輪への出場権もかかる。世界選手権で優勝または準優勝した選手の国に対し、国際スケート連盟(ISU)から3人の五輪出場枠が与えられる。後輩の成長の機会を確保するためにもキム・ヨナの善戦に期待がかかる。

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