Seo Taiji&Boys の最新ニュースまとめ
この度、多忙なスケジュールの中、来日したのはYAMA&HOTCHICKS代表を務めるチョン・ホンボク氏。「KARA」を日本市場に送り込むきっかけとなった「ミスター」、そして日本でトップアイドルの地位を確立させたと言っても過言ではない「ジェットコースターラブ」の振り付けを手掛けたのも彼だ。
また、現在(2013年4月)講師として来日中のイム・ジョンウク氏は1998年からダンサーとして活動をスタートさせ、これまで「H.O.T.」、「Fly To The Sky」、「SHINHWA」といった第一世代アイドルからRain(ピ)や「東方神起」、チャン・グンソクなどワールドスターと活動を共にしてきた。
まさに、K-POPを支える“影の立役者”でもある2人に話を聞いた。
-ダンスを始めたきっかけ
<b>チョン・ホンボク氏(以下、チョン氏):</b>小学生の頃、テレビに出ている「Seo Taiji&Boys」を見て憧れを抱きました。ある学校の行事で「Seo Taiji&Boys」のダンスを踊ったのですが、内向的な性格の私がなぜかあまり緊張もせずに人前で楽しく踊ることができて…。それから「Seo Taiji&Boys」の映像を見ながらダンスをするようになりました。
-ダンスが趣味から職業に変わった瞬間は?
<b>チョン氏:</b>勉強ができなかったので、ダンサーを目指すことになりました(笑)。それは冗談で、実は中学校3年生のとき、歌手を目指して準備を始めたんです。幼い頃は、自分の顔がカッコよくない、ということを知らなかったので(笑)。たまたま私を気に入ってくださった事務所の社長さんから、ダンスが上手いと褒めていただき、自信をもつようになりました。しかし、その後社長さんが亡くなり会社が倒産してしまい、先行きが不安になっていたとき、ダンスで認められたことを思い出しました。それからチームを探して、ダンサーの道に進むことにしました。
<b>イム・ジョンウク氏(以下、イム氏):</b>私たちの時代は「Seo Taiji&Boys」が大人気でした。学校でも流行っていて、ダンス好きな人たちはほとんどが「Seo Taiji&Boys」のダンスを真似ていたんです。その頃、近くの放送局に行ってダンスを踊るダンサーが出始めました。まだ、それほど多くはなかったのですが、彼らを見て私もダンサーを目指すようになりました。その頃はインターネットもなく、調べるのも大変だったのですが、幸い隣の学校の卒業生がいることを知り、コンタクトを取りました。同じくダンサーを目指す人がたくさんいたので、一生懸命練習してオーディションを受けました。ダンサーになるために大学に入学したのですが、入学直後に思い描いていたものとは違う、と感じて中退し、ダンサー一本にしぼりました。
-振り付けをする際、最も重要視していることは?
<b>チョン氏:</b>グループ、アーティストにマッチした振り付けを考えることです。例えば、「T-ARA」にかっこいい振り付けで踊らせても「何か違う」と感じます。同じように「Brown Eyed Girls」に可愛らしいダンスをさせても違和感が残るのです。本人たちのカラーを十分に活かせる振り付けに仕上げることが一番重要だと思っています。それから、一般の視聴者が「このダンスはおもしろい」「やってみたい」と思うかどうかも大切です。
-日韓のダンスの違いは?
<b>チョン氏:</b>一番違うと感じるのは流れのスピードです。韓国は速いテンポを好み、どこか“慌ただしい”雰囲気ですが、日本はどちらかというとスローテンポで余裕のある動きをしますね。また、「KARA」の「ジェットコースターラブ」に取り入れた“パラパラ”の動きは、とても単純な動作の反復なので、最初に案をいただいた時は「この動きが受け入れられるのか?」と私の感覚では疑問を抱きました。しかし、いざ“パラパラ”を取り入れたダンスで活動したところ、日本では人気を博しましたよね。これが日韓のダンスの違いか、と感じた瞬間でもあります。
<b>イム氏:</b>私もレッスンをする中で、そのようなダンスを好む人が多いと感じています。もちろん難しい動きのダンスを好む方もいますが、可愛くてやさしいダンスが好きな人が多いようです。
-憧れのダンサー、アーティスト
<b>チョン氏:</b>ヤン・ヒョンソクさんです。彼はダンスから始めて歌手になり、今は制作者として活躍していますが、私も彼のようになることが目標です。
<b>イム氏:</b>マイケル・ジャクソンです。彼のダンス、歌、パフォーマンス全てに魅了されました。これまでも、そしてこれからも僕にとってのナンバーワンは、彼しかいないでしょう。
-ダンサーとして見たとき、ダンスが上手だと思う日本のアーティスト
<b>チョン氏:</b>安室奈美恵さんです。彼女の動きはとても魅力的だと思ますし、自分だけのカラーを持って、それが自分に合うように構成していると思います。
<b>イム氏:</b>仲宗根梨乃さんです。振付師としても活躍されていますが、彼女のパフォーマンスはすばらしいと感じています。
-これからダンスを始めようとしている方へアドバイス
<b>チョン氏:</b>ダンスはしないで勉強をしましょう!…というのは、冗談です(笑)。ダンスに限らず共通して言えることですが、一生懸命努力すれば、後悔する結果には至らないと思います。どんな分野であっても、ナンバーワンになるためには努力するしか方法はありません。ダンスに限っていうならば、普段から運動をするように心掛ければ、瞬発力が養われて体も身軽になるので、ぜひ実践してみてください。それから、ダンスは個人スポーツではなく団体スポーツなので、仲間と呼吸を合わせることも大切ですよ。
<b>イム氏:</b>まず、基礎は何より重要だということを忘れないでほしいです。レッスンでは、何度も基礎を繰り返し行うので、途中で飽きてしまう方もいるでしょう。もっと高度な動きや楽しい振り付けをやりたい、と感じる方も多いと思います。しかし、基礎を怠ると、その後の動きや振りにも影響が出てきて、結局は基礎に戻ることになってしまいます。ですから、常に「基礎が重要」ということを念頭に置いて、レッスンしてほしいです。
-日本でのK-POPブームについて
<b>チョン氏:</b>コンテンツを送り込む側としては、非常にありがいことです。今の私たちにとっては、韓国市場よりも日本市場が重要だと考えているので、さらに良いコンテンツを作り上げようと意識も高まります。そして何よりK-POP、そして韓国ダンスを愛してくださり、純粋にうれしいです。
<b>イム氏:</b>K-POPブームの広がりによって、こうしてダンススクールも設立できたわけですが、言葉がうまく伝わらなくても、一生懸命ダンスを習おうとする姿勢にむしろ私の方が多くのことを学んでいます。ダンサーとして活動する中で、ある瞬間から一番多く(仕事として)出向く国が日本になりました。今後、K-POPブームがどれくらい続いていくかはわかりませんが、いまのこのブームが長く続いてほしいなぁ、と思っています。
<b>チョン氏:</b>先日、オリコンランキングを見たら、上位ほとんどが韓国グループでした。その結果に驚いたのですが、1つだけ懸念点を挙げるとすれば、やはりこのブームを良く思っていない日本人の方々もいらっしゃるということです。自国の文化を捨てて、海外の文化ばかりを取り入れている、と感じる人が多いのは韓国も同じです。しかし、この流れの中で、両国の良い部分を学び合える関係になりたいですね。
-インタビューをご覧の皆さんへ
<b>チョン氏:</b>韓国に戻ったら「T-ARA」やG.NA、「Girls day」との活動がスタートします。見ている方々に楽しんでいただけるようなダンスを作って、いま以上に頑張っていきますので、ぜひ応援よろしくお願いします。
そして、「YAMA&HOTCHICKS」ではKARAやT-ARA本人達と同様のレッスンが受けられます。「YAMA&HOTCHICKS」に多く方々が足を運んでくださるように、チーム一丸となって頑張っていきます。
<b>イム氏:</b>ダンススクールには、初級から専門コースまでレベルに合わせたクラスがあり、将来歌手やダンサーになりたいという方々は、必ず夢を叶えられるようにお手伝いします。私にとって、生徒の皆さんはお客様ではなく、同じチームの仲間です。お互いから学び合えるような関係を築いていきたいと思いますので、一緒にダンスを楽しみましょう!
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