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そんなキム・コッビに「クソすばらしいこの世界」についてのエピソードを伺った。
-この映画に出演することになったきっかけは?
2011年のゆうばり映画祭で、この映画のプロデューサーである山口さんにお会いし、出演のオファーを受けました。朝倉監督と山口さんが構想を練っていた矢先に私と出会い、そのことによって、主人公の設定を韓国人に変えたのだと伺いました。
-監督からの指示などは?
特にはなかったです。監督は私を信頼して任せてくれていました。
-英語でのお芝居はどうでしたか?
怖いもの知らずなので、英語で演技をすることにも、怖がらずにチャレンジしたのですが、実際に演じて、母国語ではない言葉で演じることの難しさを実感しました。しかし、それによって、どうすればよいのかを学ぶことができたので、今後も挑戦していきたいです。
-日米韓のスタッフが集まった現場はどうでしたか?
個人的に、いろんな国の人たちと仕事をするのは好きなので、とても楽しかったです。韓国の撮影はスタッフが本当に無理をしながら撮影を続けるのですが、アメリカでは12時間以上の撮影はせず、次の撮影まで12時間を空け、週1回は24時間の休みが与えられました。俳優にとっては良い環境だな、と思いました。
-普段は何語でコミュニケーションを行っていたのですか?
北村昭博さん、甘木ちかさん、阿部友保さんの3名は、アメリカに住んでいて実際には英語が得意なので、英語で話していましたし、大畠奈菜子さん、しじみさんとは簡単な日本語で話していました。
-本作では人種間の溝について触れていますが、撮影現場ではそのような溝を感じましたか?
劇中では人種的な問題が見受けられますが、現場ではなんの隔たりも無く楽しくしていました。なので、そういったことは意識していませんでした。(殺人や強盗を生業にしているのホワイトトラッシュの)ヘンリーを演じている役者さんは実際にはとても良い人で親切でした。
-本作でも描かれる文化摩擦は、どのように解決していけば良いと思いますか?
これまで、いろんな国の人たちが一緒になった現場や、映画祭を経験してきましたが、文化的な葛藤があった記憶は特にありません。ささいな人種間の問題というのは、個人的な問題よりも、社会的に解決していくべきところが大きいと思います。
-タイトルに秘められた思いとは、何だと思いますか?
難しいですが、逆説的な思いがありますよね。お互いに相反するものを組み合わせてこの世界を表現しています。否定的な言葉にも聞こえますが、素晴らしい世界であると言っているのだと思います。
映画「クソすばらしいこの世界」は6月8日(土)より、ポレポレ東中野にて3週間限定レイトショー 第七藝術劇場、名古屋シネマテーク他順次公開される予定だ。(6月8日はポレポレ東中野にて「クソすば!オールナイト」開催が決定)
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