日本人留学生の塚本奈央さんは、今年3月から財団法人「韓国訪問の年委員会」の大学生サポーターズ「笑顔国家代表」として活動している。
「笑顔国家代表」は、韓国を訪れる観光客を笑顔で迎え、韓国の伝統文化や伝統遊戯を広める役割を担っている。現在、第8期が活動中だ。
塚本さんが一番好きな韓国料理はソーセージなどが入った「プデチゲ」。皆で一つの鍋を囲むことにも抵抗はないという。
「非衛生的だと感じる人もいるかもしれませんが、だからといってプデチゲを各自別々の鍋で作ったら本来の味が出るでしょうか?外国人がどのように思うかは心配せずに、ありのままの韓国を見せることがはるかに魅力的だと思います」
外国人留学生として、韓国をアピールする活動に積極的に参加するようになったきっかけを尋ねると、韓国特有の「情」に魅かれたためとの答えが返ってきた。自分のことを温かく迎えてくれた韓国について、ほかの外国人にも知ってもらいたかったという。2008年に初めて韓国を訪れた際、道に迷ったときに目的地まで送ってくれた人、全国のいろいろなスポットを案内してくれたホームステイ先の家族らとの出会いを通じて、何の条件もなしに両手を広げて迎えられた気分を感じたそうだ。
東京出身の塚本さんは2009年、交換学生として韓国の梨花女子大学に1年間留学した。帰国後、2年間の会社勤めを経て、今年初めに再び来韓し、高麗大学大学院で比較文学を専攻している。過去5年間、韓国を訪れた回数は7回。韓国語は大学入学後に習い始めたというが、流ちょうに話せるレベルだ。
塚本さんは「笑顔国家代表」として活動を共にするチームメートらと3月からソウルの東大門、ソウル駅、仁寺洞などで外国人観光客を対象に「韓国で理不尽な出来事に遭遇したことがあるか」についてアンケートを実施したり、韓国の伝統遊戯を披露したりした。外国人とタクシーに乗り、ぼったくり行為はないかを点検したこともある。アンケートでは、客の前で私用電話をかけたり、化粧をする従業員を見て不愉快だったとの回答が多かったそうだ。
塚本さんは「初めて韓国を訪れた5年前と比べるとはるかに旅行しやすくなり、実際に観光客も増えた気がします」語り、現在の活動が韓国を訪れる外国人観光客の増加に役立つことを期待した。
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