幽霊をテーマにしたドラマは、夏の風物詩。最近では、幽霊だけでなく、霊を見ることができるという特別な能力をもった主人公がドラマに数多く登場している。

 霊や妖怪そのものではなく、霊を見て声を聞くような人が登場。単純に視聴者を驚かせることを逸脱し、ロマンチックやコメディ、そしてスリラーなどのジャンルを混ぜて新たに生まれ変わっているのだ。

 雰囲気は少し変化しているが、韓国の幽霊というテーマを生かしつつ、国民の情緒を代弁している点で様々なバリエーションが生まれている。

 ジャンルの変化を経て視聴者の前に登場するホラー物の中には、矛盾と理解し難い出来事が多い社会を代弁する情緒が溶け込んでいるようだ。