「B.A.P」
「B.A.P」
韓国アイドルグループ「B.A.P」は1年8か月間休みなく走り続けてきた。昨年1月のデビューアルバムをはじめ、去る6日に発売した3rdミニアルバム「BADMAN」まですでに8枚のアルバムを披露した。

B.A.P の最新ニュースまとめ

 彼ら(ヒムチャン、ヨンジェ、ヨングク、デヒョン、ジョンアプ、ゼロ)はガールズグループ「Secret」の所属事務所であるTSエンターテインメントが所属事務所の死活をかけて作ったチーム。ミュージックビデオ(MV)制作費だけで10億ウォン(約8700万円)を使うなどコンテンツに果敢に投資しており、次世代K-POPグループとして早くに頭角を現した。

 国内外14の授賞式で新人賞を受賞しており、ファンクラブ「BABY」の公式ファンカフェ会員が10万1000人、公式Facenbook(フェイスブック)アカウントの「いいね」数も60万件に達する。デビュー曲「Warrior」MVのYouTube(ユーチューブ)再生数は1000万件を超え、ドイツの代表的なK-POPチャートでは4か月間「One Shot」で1位を守った。

 国内を超えファンを確保したおかげでアジア4都市(日本、香港、台湾、シンガポール)と米国4都市(サンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルス)をまわる「B.A.P LIVE ON EARTH PACIFIC TOUR」も去る8日、成功裏に終えた。「BADMAN」も発売と共にiTunes(アイチューンズ)米国ヒップホップアルバムチャート1位となった。

 ニューアルバムでカムバックした「B.A.P」に最近、乙支路(ウルジロ)でインタビューを行った。

 「まだチーム名を大衆的に刻印させることができず、多くの年齢層が分かるヒット曲はありません。だけどアルバムを1枚ずつ出すたび、1段階ずつ成長していると感じます」(ヨングク)

 彼らは今回のアルバムでタイトル曲を3曲に決め、相次いで出す戦略を選んだ。

 アルバム発売前に収録曲「Coffee Shop」と「Hurricane」をオンラインに先行公開したのに続き、アルバム発売と共に活動するタイトルには「BADMAN」を前面に出した。

 ジョンアプは「僕たちの音楽はヒップホップがベースですが、『Coffee Shop』はジャズ、『Hurricane』はエレクトロニック、『BADMAN』は世界的に流行っているトラップ(TRAP)というジャンルで、多様なカラーを見せるための選択です」と説明した。

 彼らは、以前の曲で戦争と偽善者への批判(「Warrior」)、不条理な社会へ一石を投じる(「Power」)、若者に人生でチャンスを逃さず挑戦しよう(「ONE SHOT」)などのメッセージを込めた。今回の「BADMAN」にも社会を不安に陥れる強盗、性暴行、殺人など犯罪の深刻さを喚起させた。

 同曲を作詞したヨングクは「ニュースを見ると、半分は犯罪の報道でした」とし「犯罪は社会的に問題になりますが、深刻さを忘れがちです。これに対する警戒心を高めて、正義感あふれる社会を具現しようというメッセージ込めました」と説明した。

 曲の意図を最大限に生かすために4億ウォン(約3500万円)の制作費をかけて米国・デトロイトでMVを撮影。デトロイトはハリウッドブロックバスター「トランスフォーマー」シリーズが撮影された場所で、米国でも犯罪発生率が高い地域として知られている。

 「撮影前に場所を見に行った方が死体を発見してとても驚いたそうです。直接行ってみると街灯がほとんどなく、廃虚も多かったです。いくつかの建物では実際、銃の後がたくさん残っていました。このようなこともあり、『BADMAN』が犯罪についての歌なのでデトロイトの暗い雰囲気とよくマッチしました」

 ヨングクが作詞・作曲に参加した「Whut's Poppin'」も「パシフィックツアー」当時に立ち寄ったニューヨークのブロンクスでインスピレーションを受けて作った。強烈なサウンドのヒップホップ曲だ。

 「ブロンクスは危険な街でもありますが、ヒップホップの雰囲気が強い地域です。そこでギャングスターのような人たちに会って話をしてみましたが、『Whut's Poppin'』という挨拶を教えてくれました。韓国に来てすぐ強いヒップホップ曲を作りながら曲のタイトルとして付けました」(ヨングク)

 彼らはステージで強烈なオーラを噴き出し「よく遊ぶオッパ(お兄さん)」というイメージを漂わせるが、インタビュー中「模範生」のような回答を出した。龍山区(ヨンサング)漢南洞(ハンナムドン)にある宿所と事務所の練習室以外には外部の出入りもほとんどしないと話す。活動がない時期もダンスと歌の練習だけでなく作曲をしたり、楽器のレッスンを受けたりして過ごしていたのだという。

 メンバーらは「僕たちがすること自体が人々の注目を浴びる職業なので、程度を守ろうと何事にも努力します」とし「最近、インターネットで様々な問題が大きくなるのを見ながら、言動に気を付けようと思いました」と笑った。

 彼らは来る17~18日、オリンピック公園オリンピックホールで「パシフィックツアー」のソウル・アンコール公演を残している。

 ゼロは「『パシフィックツアー』を通じて各国の文化を受け入れる楽しさがありました」とし「ステージから降りるとすべてのことが夢のようで、実感がわかないぐらいでした。ステージの魅力をしっかりと感じました」と強調。

 ヨングクも「幼い頃、小規模ステージでラップをしました」とし「今回、ツアーをまわりながら、“コンサート型歌手になりたい”という目標ができました。放送でカメラを意識しながら歌うのと公演会場でファンと疎通することの違いは大きいです。これからツアーをたくさん行いたい、という欲があります」と意欲を見せた。

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