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しかし、ヒロインのヘイン(キム・ヒソン)とジュニョン(クォン・サンウ)を、“運命の恋人たち”にする要素は、単純を超えて一方的ですらある。すれ違ってまたすれ違う…。ストーリーは度重なるすれ違いの一方通行であるだけだ。
最初は、ヒロインのヘイン(キム・ヒソン)の視覚障害のため、今度は“すれ違い”がコンセプトであるため、運命の恋人たちはただただすれ違いを繰り返し、行ったりきたりしている。制作陣たちにとって、“アメリカ”と“軍隊”は、このコンセプトをラッピングする絶好の要素に思われたかもしれない。
しかし、情報通信強国である韓国を過小評価するどころかあざ笑っているような、彼らのとんでもない“すれ違い”はかなり無理がある。それでも、今まではヘインの視覚障害やアメリカ行き、“ジュンギュ”の振りをするジュニョンなどを盛り込んで、このコンセプトを維持してきた。
しかし、第13話で『悲しき恋歌』は、どうしようもない限界を晒した。『悲しき恋歌』は、“すれ違いは運命”というユン・ゴンのテーマ曲『愛してるなら』の歌詞のように、必然性に関係なく、ただ成就できないように組み立てられたシナリオに向けてのみ、ストーリーが進められるドラマなのだ。
すれ違う恋人たちを描いた村上春樹の小説『国境の南、太陽の西』では、“The star crossed lovers”という言葉が登場する。誤って出逢った、不幸になるしかない運命の恋人たちを指しており、デューク・エリントンの歌のタイトルでもある。
とにかく“The star crossed lovers”になるためには、それなりの精巧な運命のすれ違いが裏づけされねばならない。だから、こうしたラブストーリーは題材が持つ魅力にもかかわらず、成功的なプロットを作るのが難しい。
これ以上、退屈な“別れのパレード”ばかり続けるのであれば、『悲しき恋歌』は、視聴者に疎外されたまま幕を閉じることになりかねない。
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