【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は12日、政策金利の据え置きを決めた金融通貨委員会直後の記者懇談会で、「韓国経済が緩やかな回復の流れを示している」としながら、現在の経済成長率見通しを維持する考えを示した。
 韓国銀行は下半期に3.7%、来年は4.0%の成長を見込んでいる。今年4~6月期の成長率が当初の予想(前期比1.0%増)を上回る1.1%だったことを踏まえると、7~9月期は予想(同1.1%増)をやや下回る可能性もありそうだ。
 金総裁は、税収不足による政府の財政支出問題で10~12月期の成長率が急落しかねないとの懸念に対しては、「そのように見るのは難しい」と答えた。また、最近のウォン高傾向に関し、低評価されてはいないとの見方を示した。
 一方、米国の量的緩和縮小に伴う資本流出の懸念について、「警戒心を緩めていない」としながらも、資本の流出入規制を新たに設ける必要はないとした。ただ、市場金利は量的緩和縮小を見越してそれなりに影響は受けているとし、「政策金利との調和を図りながら、状況変化に適切に対処していく」と話した。

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