バラード歌手Sun You(ソンユ)
バラード歌手Sun You(ソンユ)
クォン・サンウチェ・ジウ主演の大ヒットドラマ「天国の階段」や、キム・レウォン&キム・テヒ主演の純愛ラブストーリー「ラブストーリー・イン・ハーバード」、チェ・ジウ主演の映画「連理の枝」のOSTなど、主にOSTを中心に歌うバラード歌手Sun You(ソンユ)が、9月6日(金)~8日(日)東京・新大久保 K-Stage O!にて、3日間5公演の「Sun You solo Week CONCERT~Sun Shine~」と題した単独ライブを開催した。

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 日本での単独ライブは7月30日、Ginza K-Placeにて行われた「U re my SUN」以来2度目となるSun You(ソンユ)。優しく心に響く歌声、ソフトな笑顔、日本語でのトークでファンを楽しませ、アットホームな雰囲気を演出した最終日の公演が幕を開けた。

 白を基調とした爽やかな衣装で登場したSun You(ソンユ)は、開口一番「今日はビックリしましたね」と言いながら、最前列に座っていた男子高校生に近づき、「失礼ですけど誰?」と聞き、彼がお母さんと一緒に来たことが分かると、「キレイなお母さんでうらやましいですね。もちろん、僕のお母さんもキレイですけど(笑)」と会場の雰囲気を和ませたところで、1曲目「嘘」を披露。この曲は、Sun Youが作詞したもので、恋人と別れる前の男性の気持ちを綴ったバラード。韓国では8月7日に音源が配信され、日本ではCD発売されているこの新曲を情感たっぷりに歌い上げ、ファンの耳を一気に惹きつけた。

 続いて、ユン・サンの「隠された時間の間に」を歌った後、「次の曲は、もうそろそろ夏が終わりなので、今の時期にぴったりな日本の歌を準備しました」と紹介し、玉置浩二の「夏の終わりのハーモニー」を熱唱。オリジナルとはまた違う味わいで、心のこもった歌声でしっとり聴かせた。

 次の曲は「天国の階段」のOST「天国の記憶」。劇中、シン・ヒョンジュンが演じたテファのテーマ曲で、歌詞に出てくる「サランヘヨ(愛してる)」の部分を「愛してる、みなさん」と日本語に変えて歌い、ファンをうっとりさせたSun You(ソンユ)は「金曜日からずっと声を出しているので、正直、のどが疲れていますけど、皆さんの前で歌うのは楽しいことですから、元気になります。私はいつも皆さんの応援に感動しています。そして感謝しているし、いつまでも皆さんの心が変わらないでいてくれたらと思います。私も変わらずに歌を届けますから、僕の最後の夢まで一緒に行きましょう」と熱い思いを語ると、客席からは大きな拍手がわき起こった。

 そして、ヒョンビン&ハ・ジウォン主演の大人気ドラマ「シークレット・ガーデン」のOSTで、ヒョンビンが歌った「その男」を歌うと、「また悲しくなりました」とぽそっとこぼしたSun You(ソンユ)。歌詞の世界観にとことん入り込んで歌う姿が印象的だった。

 終盤に入り、再び玉置浩二の曲。大好きな日本の曲で、最初はタイトルが気に入っていただけだったが、今は歌詞の意味を理解して歌えるという「あなたに」をファンへのプレゼントとして届け、次にソン・シギョンの「僕に来る道」を歌い終えたSun You(ソンユ)は、「次の曲が最後ですね」と名残惜しそうな様子。ファンから「え~、早い」という声が上がると、「皆さんの前で歌うときは、時間が経つのが早いですね。最後の曲は自分の歌を歌います」と「天国の階段」のOST「それだけは」を切なくも艶のある声で歌い上げ、最後までファンを魅了した。

 アンコールでは、普段から好きでよく聴いているという「Mr.Children」の「常套句」を披露し、全てのステージを終えたSun You(ソンユ)。全9曲、約50分の間、軽妙なトークを交えながら、その美声を響かせ、ファンを酔わせた彼は「次また会いましょう」とファンに約束をして、ステージを降りた。

 そんなSun You(ソンユ)が公演を終えた直後、単独インタビューに応じてくれた。

<b>-日本語でMCをしながら、韓国語と日本語の歌を交えて構成し、飽きさせない素敵なライブでしたが、大変ではありませんか。</b>
最初は難しかったですね。でも今は自然になりました。自分が韓国人なのか、日本人なのか、自分でもよく分からなくなるときがあるんです(笑)。でも、重要なのは韓国人か、日本人かということではなく、自分は歌手だということだと思っています。

<b>-日本語がかなり上手ですが、どうやって勉強したんですか。</b>
6年ぐらい前、韓国の語学学校で、一般の学生さんに交じって半年ぐらい勉強しました。やっぱり一人で勉強するより、先生に教えてもらった方が早く上達しますね。

<b>-勉強しようと思ったきっかけは?</b>
「天国の階段」のドラマコンサートに出演したとき、あいさつとか自己紹介をするのに必要だったので。でも、そのときはただ紙に書かれた言葉を丸覚えして、それを話すだけでしたね。今は言葉の意味も理解して話すことができるようになりました。

<b>-新曲「嘘」は自身で作詞された別れの曲で、「君を愛した思い出だけで僕は生きるよ」という歌詞が印象的ですが、これは自分の体験ですか。</b>
いえ、自分のことではないです。でも、少しは自分の経験もありますね(笑)。それで、CDには歌詞を日本の方にも理解してほしいと思ったので、日本語訳も付いています。

<b>-ライブでは玉置浩二さんの曲を2曲披露していましたが。</b>
玉置浩二さんの曲はメロディーもキレイだし、歌詞も美しい。安全地帯より、ソロアーティストとしての玉置さんのアルバムが好きなので、普段もよく聴いています。雨が降る日に聴く曲もあるし、歩きながら聴く曲もあるし。その中でも、「ワインレッドの心」が一番好きですね。
(すると記者に)私からも一つ質問していいですか?今日のライブ、歌とか声とか大丈夫でしたか?一応心配なので。(記者がとても良かったと答えると、ほっとした様子で)昨日の夜、暑かったんですが、喉のことを考えて、クーラーをつけずに寝たんです。ステージ上で、少しでもいい声で歌うのが私の仕事ですから。

<b>-素晴らしいプロ意識ですね。では、健康管理もされているんですか。</b>
風邪とかには気をつけていますね。運動したり、喉にいい五味子茶(オミジャ)を飲んだりしています。

<b>-MCで「僕の最後の夢まで一緒に行きましょう」とおっしゃっていましたが、最後の夢というのは?</b>
日本での初めての単独ライブでも話したんですが、私の夢は芸能人ではなく、歌手であり続けること。そして歌手はいい歌を歌うこと。それ以上でもそれ以下でもないです。それが自分の夢ですから、「皆さんも同じ心でいてくれるなら、一緒に最後まで行きませんか」と質問しました。そしたら、「もちろん一緒に行きましょう」と答えてくれて、本当にうれしかったです。感動しました。一人でも私の歌を聴きたいという人がいる限り、私は歌い続けます。

 今後の活動については、韓国で制作した曲を引っさげ、日本でライブ活動を行う予定だというSun You(ソンユ)。「ライブは生の緊張感がいい。終わったときは、2倍3倍うれしい」と瞳を輝かせながら話し、ファンと身近に交流できるライブを大事にしているという気持ちがひしひしと伝わってきた。決して派手なライブではないが、じっくりと落ち着いて良質な音楽を届けてくれる彼の今後の活躍にも注目したい。




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