俳優カン・ドンウォン
俳優カン・ドンウォン
オオカミの誘惑」、「チョン・ウチ 時空道士」などで日本でも人気の高い俳優カン・ドンウォンがインタビューで復帰の感想などを語った。

カン・ドンウォン の最新ニュースまとめ

 昨年末、兵役の義務を終え除隊(公益勤務要員)した彼だが、先日、短編映画「The X」でついにその姿を現した。ただ、この映画は、韓国のシネコン「CGV」が世界で初めて開発した「ScreenX」(3面型スクリーン)を宣伝するための映画であり、カムバックとは言い難い。

 本当のカムバック作品は、ことし4月から撮影開始されている映画「群盗:民乱の時代」となる。「犯罪との戦争」(邦題:悪いやつら)などで脚光を浴びた若手監督ユン・ジョンビン氏がメガフォンを取り、実力派俳優ハ・ジョンウと共演する。

 朝鮮哲宗時代の貪欲な高級官僚の虐政に対抗して立ち上がった盗賊たちにフォーカスを当てた作品で、カン・ドンウォンは民衆たちをなりふり構わず踏みにじる武官チョユン役を演じる。対するハ・ジョンウらと戦うシーンなどでは、迫力満点のアクションが繰り広げられるという。

 カン・ドンウォンは、「現場感が目に見えて落ちていると実感している。以前はリハーサル出来が本番で80%程出せていたが、今は50%も出ない」、「現場感を上げるのにだいぶ時間がかかった」と打ち明けた。

 自分が演じている役柄チョユンについては、「今までで最も演技しづらいキャラクターであると同時に一番面白い」、「民衆は餓死にされているのに自分だけ裕福になろうとするずる賢いキャラクターだ。人間とは思えないほど非情で残忍なヤツ。悪質極まりないところに魅力を感じた」と答えた。

 過去にも、「刑事」、「チョン・ウチ」などの時代劇映画で豪華絢爛な剣舞とワイヤーアクションなどを演じきった彼は、この映画でもアクション専門の代役やスタントマンはほとんど使わずに自分で演じているという。

 続けて、カン・ドンウォンは、「99%までとは言えないが、アクションシーンの90%程度は自分で直接やった。刀が自分の腕より短く見えるのはかっこよくなかったので特に長い刀を特注して戦っている」と明かした。

 一方、最近監督デビューを果たしたハ・ジョンウについては褒めの言葉を惜しまなかった。「俳優業で活躍しながら監督デビューを果たしたのは本当に素晴らしい!」、「うらやましいけど尊敬する」、「実は私も監督業をすすめられたことがあるのだが、到底無理。能力もなければ自分が苦しくなりそうで嫌だ」と付け加えた。

 女性ファンの中では圧倒的にカリスマ性を誇るカン・ドンウォン。果たして、彼の30代一発目となるスクリーンではどんな姿を見せてくれるのだろうか。今回の映画が日本での復活劇につながることを祈る(公開日は未定)。



'The X' Trailer ScreenX Version
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