梁山市の熊上幼稚園は、秋夕を迎える行事の一環として9月16日に300人の園児が小さなカードに願い事を書き、風船に結び付けて飛ばした。
そのうちの一つが翌日の17日に約650キロ離れた名古屋市の青井擢実(たくみ、7歳)君と妹の遥臣(はるみ、4歳)ちゃんの自宅の庭で発見された。
風船には熊上幼稚園の朴俊侯(パク・ジュンフ)君が描いた消防車の絵とともに「お月さまに願いを込めて…消防署」と書かれた小さなカードが下げられていた。
カードは俊侯君が大きくなったら消防士になりたいという願いを込めたものだった。
風船とハングルが書かれたカードを見た兄妹の両親が中日新聞に連絡した。
同紙の社会部記者が、風船が届いたことを手紙で熊上幼稚園に伝えたことから風船が日本まで飛んでいったことが判明した。
記者の手紙とともに名古屋市の擢実君が書いた返事も幼稚園に届いた。
擢実君の返事には自分の似顔絵と、「9月17日にぼくのうちに風船とカードが届きました。頑張って消防士になってください。ぼくはプロバスケットボール選手になって、大きい家を建てたいです」という内容のメッセージが書かれていた。
先月30日に記者と擢実君からの返事を受け取った幼稚園は驚いた。
園長の徐慶珍(ソ・ギョンジン)先生は4日、「風船が割れることなく遠くまで飛んでいくとは夢にも思わなかった」と話した。
また、擢実君の家族を幼稚園に招待したいと伝え、園児たちも兄妹と友達になりたいと返事を書いて送ったという。
徐先生は「この縁をきっかけに、韓国と日本の子どもたちの友情が続いてほしい」と話した。
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