日本による植民地時代に強制動員された人の名簿も併せて発見され、戦後補償問題が新たな転機を迎えるかどうかが注目される。
韓国国家記録院は19日に会見し、1953年に当時の李承晩(イ・スンマン)政権が作成した3・1独立運動の犠牲者名簿(1冊)、関東大震災の犠牲者名簿(1冊)、日本統治時代の被徴用(徴兵)者名簿(65冊)に関する分析結果を発表した。
これらの名簿は52年12月に李承晩大統領から指示を受け、内務部(現・安全行政部)が全国的な調査を行い作成したもの。翌年4月の第2次韓日会談を前に準備されたとみられる。
3・1独立運動の犠牲者名簿には、殺害された630人の名前、年齢、住所、死亡した日時や場所、状況などが地域ごとに記録されている。
現在、3・1独立運動に加わり死亡した人々のうち、「独立有功者」として認められている人は391人にすぎないが、名簿の発見によりその数が3倍近くに増える可能性もある。
また、関東大震災の犠牲者名簿には、震災時に殺害された韓国人290人の名前や本籍、死亡した日時や場所、状況が記されている。
震災時に殺害された韓国人数は6661人から2万人と推定されているが、今回初めて具体的な犠牲者名簿が見つかった。
日本統治時代の被徴用(徴兵)者名簿は、これまでに作成された被徴用者名簿のうち最も古い原本記録で、65冊に22万9781人の名前や生年月日、住所などが記されており、被害補償に向けた事実確認に大いに役立つと見込まれる。
国家記録院は来年初めから一般人も名簿を閲覧できるようにする計画だ。
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