韓国ドラマ「怪しい家政婦」のネタバレあらすじ、キャスト、視聴率、相関図、感想
2か月前の放送開始当初は、“涙の女王”チェ・ジウのドラマ復帰作として注目を集め、また日本からの「大ヒット作品」が韓国に輸入されることで、日韓のドラマファンたちもワクワクしていた。
しかし、最終回の視聴率は10.3%(韓国全国基準)と平凡な成績で、チェ・ジウのネームバリューと吊り合わない成績で終わってしまった。韓国側でみると、今までありがちだった「海外ドラマのリメイク作の限界」が超えられなかったと言える。
例えば「義理の兄に片思いを寄せる妹」や「家政婦を辞めながら慣れ親しんだ家を離れる『悲しい結末』」という、原作にはあった設定が変更されたことで、全体のストーリー感や演出の方向性にずれが生じてしまった。モチーフと基本的なストーリー展開においては類似していたものの、韓国の倫理観や家族文化を考慮しすぎた「脚色」が、原作とは真逆の最終回にしてしまったのだ。
過去にも日本の人気ドラマ「女王の教室」(2005)、「JIN -仁-」(2011)、「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~」(2011)、「ハケンの品格」(2007)などがリメイクされ、放送開始当初の話題作りに成功した。しかし、各々の韓国ローカライズや現地化の面で、韓国ファンの期待感とストーリー展開がすれ違ってしまい、結局は期待以下の視聴率で終わる場合もあった。
ただ、女優チェ・ジウにとっては、「怪しい家政婦」での役柄が“演技力の進化”につながったという評価もある。今までは、“恋愛ドラマ”に出演することが多く、「演技の幅が狭い」という指摘もあった彼女だが、“ミタ役”を通してまわりの心配を払拭させたのだ。
大粒の涙を変幻自在に操る演技はもちろん、「涙を流しながら怒りの感情を露わにする」、「わざとトーンを落としたせりふ」、「無感覚な表情」など、レベルの高い演技を難なく消化し、それまでの“やさしくて可憐なイメージ”から脱却した。
ストーカーのせいで愛する家族を失ってしまった主人公パク・ボンニョ(原作の「ミタ」)役を通じて、怒りと絶望感に揺さぶられながら、平常心を装う「人間の弱さ」をも表現することができた。これには、ある種の“カリスマ”を感じた視聴者もいたかもしれない。
チェ・ジウ本人も、「女優として急なイメージチェンジは新たな冒険であると同時に、危険な挑戦でもあったが、毎回最善を尽くしたので悔いはない。素敵な方々と有益な時間を過ごせた意味深い作品だった」と放送終了後に感想を語っている。
一方、ドラマ「怪しい家政婦」の次作としては、12月2日から「温かい一言」が放送される。「朱蒙」のハン・ヘジン、「宮廷女官チャングムの誓い」チ・ジニ主演の作品で、家庭を守るために危険な駆け引きを繰り返す夫婦を描いた“ラブ・スリラーもの”。今度は、チ・ジニの変身に期待したい。
頼まれれば何でもすると?怪しい家政婦
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