「EXO」のメンバーがチーム対戦型のオンラインゲーム中にゲームの相手と交わした会話が何者かに録音され、ネット上に流出してしまったのだ。しかも、その相手は、人気絶頂のガールズグループ「A Pink」のメンバーとされていた。
11日、韓国のインターネット掲示板にアップされたもので、「EXO」の所属事務所は、「メンバーの声であることは間違いない。ただ、会話の相手は『A Pink』とは無関係の女性であり、会話の内容も日常的なものだ。全く問題になるようなものではない。」とコメントしている。
一方、「A Pink」所属事務所は、「本人たちに確認してみた結果、録音ファイルに彼女たちの声は一切含まれていないことがわかった。そもそもそのようなゲームはしたことがなく、録音された時間帯(明け方)に起きていることもない。しかも、彼女たちが普段使っているノートパソコンはそのオンラインゲームを実行できる仕様ではない。」と否定している。
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では、「ゲーム」という極めてプライベートな趣味活動中の音声がどのようにして流出されてしまったのか。
事の発端は、先月末「EXO」のメンバーが使っている某オンラインゲームサイトのログイン情報が何者かによって流出されたこと。システム上の脆弱性によるハッキングなのか、内部関係者による流出なのかは分かっていない。しかし、インターネット掲示板には、「EXO」メンバーの中、8人分のゲームIDが公開されていたのだ。
これにより、該当メンバーたちには多数のファンから、ゲームの中の「友達申請」が殺到すると同時に、各メンバーのゲーム戦績に関するデーターも丸見えの状態になり、ネット上ではメンバーのゲーム実力までもが議論される状態に。
その後、「EXO」のログイン情報を拾った何者かが、さらにエスカレートし、音声の録音行為に及んだのだ。このオンラインゲームは、チャットシステムを併用してユーザー同士がゲーム中に会話を交わすことも可能になっている。数人でチームを組んで対戦することも多いので、この過程でメンバーを装った何者かが会話の内容を録音したとみられる。
一方、今回の「音声流出事件」で、SNS時代に生きる芸能人たちの「プライベート侵害」が改めて浮き彫りになった。インターネットと携帯電話がなかった時代の芸能人たちは、よっぽど派手に遊ばない限りプライベートの一部始終が世間に露出されることはなかった。
しかし、現代となれば、今回のような何気ない趣味生活まで暴露されることが実際に起きているのだ。新しいメディアが続々現れ、媒体やメディアの数も急激に増えたことにより、芸能人たちの活躍の場も国境を超えつつある。しかし、私生活における行動範囲は一昔前と比べて数倍も狭くなっているように感じる。
今回の「ゲーム中の音声」も、当の本人にとっては一生のトラウマとなりえる。しかも、韓国法の「通信秘密保護法」により、関連した人の処罰も可能とみられている。関連の条文は、「当事者でない者が他人の間の対話を録音し、対話の内容を公開した場合、10年以下の懲役に処する」となっている。しかし、もしも公開した人が「対話の当事者」だったならば、少し違う結果になる可能性もある。
「有名人にプライバシーはない」と公言するパパラッチ的な芸能記者もいるが、芸能人もファンも同じ人間である以上、プライバシーを守られる権利を持っている。「楽しみ」を与えてくれる存在、時には「夢と希望と勇気」を与えてくれる存在を、ファンの手で追い込んだところで何の意味もないと思えるのだが、大衆に広く知られることで初めて価値を持つ「芸能人」の運命は、悲しいこともある。
「EXO」、ソルリ、ユナ!CM撮影現場
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