ただ、ひときわ目立つ“ニューフェイス”たちが大ブレイクを果たし来年以降の活動に期待が膨らんでいる。
まずK-POP界だが、ことしもアイドルたちが主導権を握った。中でもSMエンタテインメントが満を持して送り出したアイドルグループ「EXO」の活動が目立った。
昨年の夏、韓国内に活動を限定した「EXO-K」というユニットとしてスタートした彼らは徐々に知名度を上げ、ことし6月には中華圏向けのユニット「EXO-M」と合体し、はじめて「完全体」となった。その後は、「Beauty and the Beast」と「Growl」で連続ヒットを飛ばし、各種音楽ランキングの1位を席巻した。
1stアルバム「XOXO」はリパッケージバージョンを含め、97万枚を出荷。韓国で12年ぶりとなるミリオンセラーを目前に控えている。先日リリースした新曲「12月の奇跡」もすでに40万枚の出荷を記録している。個別のメンバーに対してもバラエティ番組はもちろん、ドラマや映画界からもオファーが殺到している状況。これからの各局の年末賞レースにも引っ張りダコになること間違いなし。
一方、女性アイドルでは、ガールズグループ「CRAYON POP」(クレヨンポップ)がデビュー2年目にして大躍進を果たした。「ももいろクローバーZ」のパクリ説や「事務所社長の右翼関連噂」など様々な疑惑を振りまきながらも、ヘルメット姿で踊る斬新でコミカルなダンスが受けて「第2のPSY(サイ)」として注目を浴びた。PSYは、去年「江南スタイル」をYoutubeで公開し、世界的に注目を集めたK-POPアーティスト。
先月発売した新曲「クリスマス」では、「ルパン三世」の前奏を盗作した疑いが持たれ再びメディアを騒がしたが、事務所側の積極的な解明で現在は一段落している。これらの騒ぎにより、一部では、「炎上マーケティングだ」、「ステマだ」の声もあったが、従来のガールズグループとは一線を画す彼女たちの個性は広く認められた。「ステマ」とは「ステルスマーケティング」の略で、宣伝とは気づかれない様に広報を行うこと。
ことしは、領土問題や歴史問題などの政治が原因となり、J-POPとK-POPとの交流もあまり目立たない年になっていた。しかし、政治という人為的な壁は、いずれは文化交流の巨大な波に耐えられなくなるはずだ。
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[Crayon Pop] 「クリスマス」Choreography
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