「最後の晩餐」オ・ギファン監督
「最後の晩餐」オ・ギファン監督
3月1月(土)よりオ・ギファン監督最新作、中韓合作映画「最後の晩餐」(CJ Entertainment Japan 配給)が日本公開となった。

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 大切な人のために、一途に作り続ける料理。伝えたい想いがあるからこそ、おいしい料理を作り続ける姿が、温かい感動を呼ぶ映画「最後の晩餐」。また新しいのにどこか懐かしく、何も考えずに笑えたかと思うと、胸が苦しくなるほどの切なさが襲う、そんな不思議なツートーンラブストーリーが、目にも楽しい料理の数々と共に鮮やかに繰り広げられる。

 この度、オ・ギファン監督のオフィシャルインタビューが届いた。

-今回、中国との合作映画の依頼を受け、実際中国で撮影してみて、いかがでしたか。
中国へは、監督としてデビューする前、1999年12月末に初めて行ったのですが、その時期、ちょうど漢陽大映画学科の後輩であるキム・ヨンジュン監督はシン・ヒョンジュンキム・ヒソン主演の「アウトライブ~飛天舞」を、映画アカデミー同期のユ・ヨンシク監督はチャン・ドンゴンチョン・ジュノ主演の「アナーキスト」を中国で撮影していました。彼らの撮影現場を見学しながら私もいつかはこの大きな大陸で仕事をするようになるだろうと漠然と考えていたので、2011年10月頃に本作の演出依頼がCJ-Chinaからあったときには、うれしかったですね。
また実際、中国での撮影することの難しさはほとんど感じなかったです。シナリオ段階で情緒の差や文化の差について、解決してから撮影に挑んだからでしょうか。そして主演のエディ・ポンとバイ・バイホーは心を開いてくれる俳優たちだったので、撮影初日から最後の映画の打ち上げまで、私と韓国スタッフたちは幸せな時間を過ごすことができました。

-撮影中のエピソードをお聞かせください。
乾燥して黄砂がひどいことで有名な北京なのに、私たちが撮影した2012年7月と 8月には、非常にたくさん雨が降りました(笑)。撮影日程調整は大変でしたが、そのおかげもあってカリフォルニアのような空と、きれいな都心の風景を撮影することができ、ラッキーでしたね。
また、監督としては、韓国では「レディー、アクション、カット」という言葉で撮影をするのですが、中国では「ジュンペイ(準備) カイスー(開始) ティン(停)」という用語を使うことが印象に残っています。日本ではどんな用語を使うのか気になりますね。

-かつての韓国映画を思い出す演出ではありますが、中国での反応は新鮮だったとか?
各国ごとに文化の差はあります。情緒の差もあります。私は韓国の監督ですが中国映画を作りました。中国の人たちに受け入れられる題材で、中国の人たちが好きな俳優さんたちが演技をし、中国を理解する監督が演出をするという結果になったわけです。
実は、最初は「ラスト・プレゼント」のリメイクをということで始まったプロジェクトでした。しかし中国で単純にリメイクするのは難しかった。理由は、中国には韓国のようなコメディアンがいないなどという”文化と情緒の差”。でもその点を踏まえ、シナリオを書き直したことで、中国ではそれが評価されて良い結果を得ることができました。

-これから映画を見る日本の皆さんへ、そして監督がこの映画で一番伝えたかったことを教えてください。
日本の観客の皆さんがどんなふうに見てくださるか、非常に気になりますが、しばらく疎通できていなかった旧友に私の最近の作品を見せることができて光栄に思っています。そして本作を好きになってくださるのではないかなと微かな期待を抱いています。
そして、合作といえども作品の本質は一つです。”運命的な愛”。今あなたの横にいる恋人と一緒にこの映画を観た後、あったかい珈琲を一杯召し上がってください。そして考えてみてください。今あなたの目の前にいるその人が”単に偶然に出会った人なのか?”、”永遠に運命を共にしていく人なのか?”それがまさにこの作品を通して、私が皆さんに伝えたかったこと、問いかけたかったことです。



映画『最後の晩餐』予告編
映画『最後の晩餐』予告編




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