金融通貨委員会の模様=13日、ソウル(聯合ニュース)
金融通貨委員会の模様=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は13日、金融通貨委員会を開き、政策金利を年2.50%に据え置くことを決めた。昨年5月に0.25%引き下げた後、10か月連続の据え置きとなる。

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 韓国の景気回復力はまだ弱く、物価上昇も低水準で、政策金利を変更する状況ではないと判断した。現時点での金利引き上げは回復傾向を見せる韓国経済に冷や水を浴びせることになる上、1000兆ウォン(約96兆円)を超えた家計(個人)負債にも負担を与えかねない。逆に金利を引き下げようにも、米国の量的緩和縮小による金融市場の不透明性などリスク要因が少なくない。
 民間シンクタンクの現代経済研究院のエコノミストは「新興国リスクなどで資本流出の懸念が拡大しない限り政策金利は当分据え置かれ、その後引き上げられるというのが一般的な予想」と話した。
 この日の金融通貨委員会は3月末に任期満了を迎える金仲秀(キム・ジュンス)総裁が主宰する最後の政策金利決定会議となった。在任中の4年間で利上げが5回、利下げが3回、据え置きは40回だった。
 2010年7月から2011年6月までは、リーマン・ショック後に拡大しすぎた流動性を調整するため利上げを行い、3.25%まで上げた。景気が停滞すると、2012年7月から昨年5月にかけて利下げを実施した。対応が遅く、引き下げ幅は期待に及ばなかったとの指摘もあった。

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