【ソウル聯合ニュース】韓国ドラマ産業の競争力を高めるには出演者と脚本家のギャラに上限を設ける必要があるという提案が官民協議体から出された。韓国のドラマ制作をめぐっては、韓流スターなど俳優の出演料が総制作費の半分を占めるなど、視聴率を意識してスター俳優に頼る動きを指摘する声が出ている。
韓国の誠信女子大のノ・ドンニョル教授は13日午後、ソウル市内のプレスセンターで開かれた討論会で、官民合同の「相生協議体」が出演者らのギャラの上限制導入について議論することにしたと明らかにした。
 同協議体は放送通信委員会が放送産業発展ために昨年8月にテレビ局、ドラマ制作社、専門家などで構成した団体。
 ノ教授は主演級出演者の出演料を製作費の20%以下で7000万ウォン(約671万円)を超えないよう、脚本家のギャラは製作費の7%以下で2300万ウォンを超過しないようにするとする改善案を提言した。ドラマの制作費用を減らし、多数の出演者と製作参加者が共生できる製作基盤を用意するためのも」と話した。
 改善案に対してテレビ局関係者らは歓迎の意を示した。KBSテレビのドラマ局チーム長は「韓国ドラマの制作環境が悪化した根本的な原因は出演者と脚本家の高額なギャラのため」と指摘。「ハリウッドのようにギャラ一定水準で凍結し、後で収益を分けるべきだ」と主張した。
 一方で、演技者と脚本家の関連団体は強く反発した。韓国放送演技者協会関係者は、「テレビ局や制作会社が視聴率や海外へお版権販売などのためにスターの起用にこだわりすぎた結果、出演料が膨らんだ。制作システムを変えることが先」と主張した。

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