【ソウル聯合ニュース】韓国の経済官庁が中国当局と急速に接近している。かつては日本と緊密な協力体制を構築してきたが、独島や旧日本軍慰安婦問題などで溝が深まる中、中国との協力が加速している。
 金融業界によると、韓国金融監督院の崔守鉉(チェ・スヒョン)院長が先週中国・北京を訪れ、中国銀行業監督管理委員会(CBRC)の尚福林主席と両国の金融懸案を協議した。昨年の就任後、崔院長が外国の金融監督当局トップを訪ねるのは初めて。これまで定期的に会合してきた日本は訪問していない。
 韓中首脳が友好関係を深めていることから、金融部門でも共に発展するため、金融当局トップの定期会合開催や職員の交流活性化について話し合った。
 また、韓国公取委は中国との国際協調を通じ、グローバル企業の合併・買収(M&A)に対する企業結合審査を強化する方針だ。グローバルなM&Aの場合、市場にマイナスの影響が懸念されても韓国だけでは実効性ある対処が不可能なためだ。明言はしていないが海運世界大手の新アライアンスを念頭に、利害関係が一致する中国と協力を図る可能性が高い。

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