当然日本での人気はすさまじく、初の単独イベントとなった「EXO Greeting Party in Japan“Hello!”」にも応募が殺到しチケットが即日完売。当初公演は2日間の予定だったが、急きょ追加公演を発表し、3日間5公演で計10万人を動員。応募総数も50万件を超え、日本デビュー前の海外アーティストとしては、史上最大規模のイベントとなったのである。
それほど日本のファンにとって待望のイベントだっただけに、スタート前から客席は興奮状態。「EXO」という名前は太陽系外惑星を示すexoplanetからモチーフを得ており、“未知の世界から来た新たなスター”という意味が込められているのだが、そんなグループ名にふさわしい宇宙をイメージした映像が流れ始めたとたん、20000人から大歓声が沸き上がったのだ。オープニングナンバーは、スタイリッシュなヒップホップチューン「Let Out The Beast」。ビートに合わせてオーディエンスのペンライトが揺れる。2曲目は現時点での彼らの代表曲のひとつ「History」。フォーメーションを次々と変えて12人で歌い踊る様は、なんとも見応えがある。この日、彼らは全部で9曲披露してくれたのだが、その中でも「History」「MAMA」「Wolf」「Growl」といった曲のYouTube総再生回数は、なんと1億7千万回超え。これも、世界中で彼らの音楽が求められている、ひとつの証拠だろう。
だが、ファンの喜びはそれ以上に大きく、「EXO」の壮大なデビュー曲「MAMA」やディオ、ベクヒョン、チェン、ルハン、レイによる美しいバラード「Miracles In December」、ポップでやわらかい雰囲気のナンバー「Don’t Go」など、次々と繰り出されるEXOの幅広い世界を堪能。一瞬も見逃すまい、聞き逃すまいと全身で味わっている様子が伝わってきた。