【珍島聯合ニュース】「ドーンという音とともに船が傾き、体が倒れてあちこちに転がった」――。 韓国南西部の全羅南道珍島郡の屏風島北20キロ沖海上で16日午前、乗客450人余りを乗せ仁川から済州島に向かっていた旅客船「SEWOL(セウォル)」が沈没した事故。済州島への修学旅行に向かうため船に乗り合わせ救出された京畿道・安山の檀園高校の生徒らは事故発生時の緊迫した状況を語った。
 事故当時、2階の船室にいたという女子生徒は「ドーンという音がして突然船が傾き始めた。外に出たが私もほかの人たちも体の重心が取れずよろめいて倒れた」と振り返った。
 別の女子生徒は「避難するときまでこんなに大きな船が沈没するとは思わなかった。あちこちから悲鳴が聞こえ騒然とした」と話した。
 中央災難(災害)安全本部の発表によると、同日午後3時現在、乗務員1人と同校の男子生徒1人の死亡が確認された。行方不明者は約290人に上り、子どもの安否が分からず不安を募らせている同校の保護者が珍島に次々と到着している。

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